”未練”ヤンキースGM、松井への「いい訳」と、その背景
ヤンキースのキャッシュマンGMが、松井との契約交渉の裏側を
打ち明けた。
GMは、残留交渉の条件提示を16日頃までに行うと松井の代理人と話していたが、
松井側から13日に連絡を受け、残留交渉をするかどうかの決断を迫られた。
実は13日、代理人のテレム氏の家で、松井とエンゼルス首脳陣がランチ・ミーティングを
していて、エンゼルス側はその席で入団交渉を行っていた。
エンゼルスは一刻も早く松井との交渉を妥結したい意気込みだったが、
ヤンキースは条件提示する体制になく、松井への優先順位は低いままだった。
キャッシュマンGMは、「我々は誰が相手でも13日に決断を下せる状況になかった」と
保留をしたという。
ヤンキースは、DHとして元ヤンキースで、ナショナルズで活躍したニック・ジョンソンと
契約した。1年総額550万ドル+出来高100万ドルというものだ。
多分「DHだけ」の予定の松井にも、同じような契約条件を提示するつもりだっただろう。
でも、松井はDHだけではなく、守備もしたかった。ヤンキースが自分自身に
高いプライオリティを持っていないことは、GMの態度でも分かったはず。
松井は自分の進むべき新たな道を決めたわけだ。
キャッシュマンGMは言う。
「松井は特別な選手。どこにいっても永遠にヤンキースの一員。
できれば、(ヤンキースからのオファーを)待って欲しかった」
これは、ヤンキースファンからの批判を避けるいい訳にも聞こえる。