酒井法子容疑者、解雇の余波
かつてこれほどまで、薬物で世間の注目を集めた芸能人はいなかった。
酒井法子がアイドルからママドルという幅広い領域で活躍し、覚せい剤使用というイメージと
かけ離れた存在だったからだろう。
所属事務所サンミュージックは起訴を受けて、解雇を決めた。
会見には100人を超えるメディアが駆け付けた。
失踪から逮捕まで、酒井法子がメディアから消えない日はなかった。
政府も、芸能界に改善を促すなど、名前の知れた芸能人が及ぼす影響を気にしている。
芸能界事務所で作る組織も声明文を出すなど、イメージ刷新に躍起だ。
だが、ことは簡単ではない。報道を見る限り薬物汚染は都市部から地方にもすでに波及している。
一般人への啓もう活動ができていなければ、薬物への意識は低下したままになる。
もはや酒井法子が芸能界に復活することはないだろう。執行猶予がつく判決が妥当と見られているが、
どう常習性の薬物と決別するか、この一点に尽きる。
銃犯罪と薬物犯罪。
残念ながら、日本の犯罪は確実に欧米化している。