ホームラン王が、お怒りのわけ | 古内義明オフィシャルブログ「メジャー地獄耳」Powered by Ameba

ホームラン王が、お怒りのわけ

MLBのホームランキング、ハンク・アーロンが怒りの声を上げた。


昨今の薬物問題に対して、堪忍袋の緒が切れたようだ。


「2003年に薬物の陽性反応が出た104人の名前を公表すべきだ」。


アーロンはAP通信の取材にこう答えている。


この発言の裏には、メディアからの情報のリークではなく、正々堂々と名前を公表して

新たにスタートを切ったほうが、野球界のためにいいというものだ。


先日、「NYタイムズ」紙が、03年のレッドソックス時代のラミレスとオルティーズが薬物検査で陽性反応が出たことを伝えていた。


次から次に、こう言った問題が出てくるなら、いっそのこと一度に膿を出したほうがいいとホームランキングは考えたのだろう。


それにしても、一向に薬物問題は解決されない。この問題は当然連邦議会でも取り上げられ、議員からも「あきれる」の声が多数出ている。


セリグ・コミッショナーも、頭が痛いだろう。


03年の違反者に罰則規定は適用されない。ならば、アーロンが言うように、名前の公表を持って、浄化作用を促すことも一考かと思う。


いずれにしても、盛り上がるシーズンに水を差す薬物問題は、一日も早く一掃しなければならない。