メジャーに走った薬物の衝撃
ロサンゼルス・ドジャースのマニー・ラミレスが薬物テストで陽性となり、50日間の出場停止処分となった。
本人は、「医者から処方された薬を飲んだ。過去5年間で15回のテストを受け、陽性反応は出なかった。だが、今回は自分の責任。球団、ファン、チームメイトに申し訳ない」と話している。
年俸25億で球界を代表するラミレスの薬物違反はこの日のお昼頃、機構側から発表され、トップニュースとなった。MLBは薬物撲滅に真剣に取り組み始めたが、トップレベルの選手がシーズン中に陽性反応が出ては、与える影響は大きい。
ヤンキースの松井は花粉症に悩まされているが、禁止薬物をめぐって、球団トレーナーから指示された薬以外は飲まないように徹底していた。どんなことであれ、陽性反応となれば、自分、そして球団には計り知れない衝撃となる。
MLBは薬物違反を犯した選手に、一度目50試合、二度目100試合の出場停止、三度目永久追放という厳罰を科している。しかし、毎年のように違反を犯す選手が後を絶たないのは、薬が安易に手に入る環境に加えて、選手のモラルが低下していることを如実に物語っている。