WBCの経済波及効果と、第2の松坂を探せ!
“サムライJAPAN”がWBCを連覇した。日本人の熱狂振りは、もうここで書くまでもないほど大きなものだった。
視聴率は、平日の午前中にも関わらず、関東地区で36.4%(占拠率71.7%)、瞬間最高視聴率は45.6%を記録し(ビデオリサーチ社)、連日紅白歌合戦並みの驚異的な数字だった。
サブプライム問題に端を発した金融不況以降、社会に閉塞感が漂うなか、久々に日本に明るいニュースだった。そこに、メディアも乗っかり、人々も食いつたのだろう。
関西大学の教授は、「WBCは500億円を越える経済効果」と試算している。さらに、決勝戦の行われた昨日の東京株式市場はゲーム終了後から、明らかに日経平均が上昇するご祝儀相場だった。
オリンピックに、ワールドカップ、そしてWBC。スポーツには社会を明るくする力、そして、得体の知れない力がある。今回、それを改めて思い起こさせた。
その点では、MLBが作ったWBCという「興行」は、日本にとっては大きなプラスだった。
今日の夕方のテレビ朝日のニュース「スーパーJチャンネル」でも、話をしたが、WBCのネット裏では、ダルビッシュ、岩隈、青木という日本人選手に熱い視線が浴びせられたからだ。
「第2の松坂を探せ!」
日本人選手には戦力補強の他に、ジャパンマネーという旨みがある。彼らが入団すれば、球団は日本市場で認知され、新たな利益を生むからだ。
WBCの主催は、国際オリンピック連盟でも、国際野球連盟でもなく、MLBだという事実。そして、日本の活躍を一番喜んでいるのは、日本の国民以上に、主催者であるMLBに他ならない。
MLB、恐るべしである。
さて、このブログでは、取材で稼いだここでしか読めない”メジャーの裏話”を始め、世界中のスポーツ・ビジネスに関わるトピックを取り上げ、その表と裏側にある核心を鋭く突いていきたいと思っています。
それでは、これからよろしくお願いします。