実「………美味しい…」



隆「うん、最高」



実「………けど頼みすぎちゃってるよ…
      私たちこれ食べきれる?」


隆「大丈夫でしょ」


実「………どっからの自信………」



立派な料理に、立派な個室 。


目の前でまだ余裕そうにモグモグ食べてるにっしー




お店にきてもう2時間近く経っていたとき……




ガラッ



実「わ!なに!?」


『お誕生日、おめでとうございま〜す!』


実「………へ!?」


店員さんがケーキを持って入ってきた


『25歳のお誕生日、おめでとうございます!』


実「!?」


隆「まだ24時なってなくて、フライングだけど」



いきなりの出来事に驚き

とりあえず携帯を開き日付を確認する



7月15日の23時前

私の誕生日の前夜だった




『では、失礼致します』

店員さんが部屋を去っていったあと

いきなり静かになる部屋



隆「なに、無反応?」


実「………いや…誕生日…
      忘れてたから…びっくりして」


隆「宇野ちゃんの好きな甘いケーキだよ」


実「……………ありがとう」


隆「あと、これ」


実「…………え」


隆「どうぞ」


実「なにこれ……」


差し出された箱


隆「あけてみて」


言われた通りに開けてみる…


実「これ………」


隆「ネックレス。十字架の。
      前に失くしてショック受けてたでしょ?」


実「……………」


隆「また無反応?(笑)」


実「……ありがとう」


隆「どういたしまして」


実「……ありがとう……っ…」


隆「 こんくらいで泣くなよ(笑)」


食べ終わってお店を出たあと
にっしーが近くの繁華街行こうって言うから

繁華街を歩いてたら


隆「みて、ペコおるよ」


とゲーセンのUFOキャッチャーを指差すにっしー


実「ほんとだ」


隆「取ってあげる」


実「え、いいよ」


隆「誕生日でしょ、」


何円も何円もお金を入れて
取ってくれようと必死だけど……



実「何円使ってんの……もういいよ……」


隆「あとちょっとだから、黙って見てて」


実「…………」


20分くらい経ったとき……


隆「とれた!ほら!」


実「…………」


隆「はい」


ペコちゃんのぬいぐるみを渡してくる


実「………かわいい…ありがとう」


隆「(笑)」


実「にっしー…いいの?」


隆「なにが?」


実「お金……私の誕生日なんかのために…
       こんなに使っちゃって」


隆「もう(笑)俺のこと舐めないでよ(笑)
       誕生日祝うくらいの余裕はあるから(笑)」


実「……今月ヤバいって言ってたのは
      今日のことがあったからでしょ?」


隆「…ゔ…………」


実「……ありがとう……」


隆「……………」


実「……もう……大好き……」


隆「!?」


実「……………」


隆「へ!?」


実「…………(笑)」


隆「今なんて!?なんて言った!?え!?」


実「さ、帰ろ」


動揺してるにっしーを置いて歩き出す私


隆「ちょ、ま、もう一回言って!」


実「(笑)」





この日から私とにっしーの関係性は
メンバーから恋人同士へと変わった…










「無駄金じゃなかったよ」
そう言ってぬいぐるみくれたの

可愛いね  これどこに飾ろうかな

それよりあんたさ そんなに使ってさ
あたしになんか別にいいのに


無駄金をつぎ込んでゲーセンのぬいぐるみくれたの
普通に買ったほうがきっと安いけど

あんたバカね 
ありがとう 帰りましょ 帰りましょ 夜だね

後に引けなくなったじゃんか ねぇ

君とぬいぐるみ - コレサワ