流れる景色を
見ながら

歩んだ道のりを
まだ見ぬ道の先を
考えてみた

十年

小さな手には
母の温かな手

二十年

揺られた小舟は
大海に彷徨う

三十年

花は散り
小さな花を育む

四十年

帆に風を受け
南へ舵をとるか

五十年

花は実になるか
小舟は港に着くか

六十年

初老は
犬を友とするか

七十年

生きるならば
風のまま雨のままに

八十年

まだ生きるならば
涙を流すのでしょう
今はただ
心の奥に

そっと
密やかに

言葉を隠して
想いを隠して

静かに
静かに

風に
耳を澄まして

波に
眼を凝らして

感覚で
あなたを感じる

鼓動の奥の
赤い情熱

高く清らかで
低く重みある

想いが同じなら
悲しい運命と

嘆く鍵盤に
その情熱をぶつけ

言葉を綴る
この想いを込めて

何故か懐かしく
君を想い出したんだ

君の誕生日

君の身長

君の口癖

君の眼

最後に見た
君を