「 約束 」したいって
強く、思ったんだ。
守れない約束はしない、って
したらダメだ、って心に決めてたけど、
でも
許されるなら
来年も、
再来年も、
その先もずっと、
ずっとずっと、
ここに来たい、って
まさきに会いたい、って
強く、願うから。
手を伸ばして摘んだクローバーを、
まさきに、差し出す。
『 まさき、
来年も、また会いにくるから。』
やっとオレを映してくれた、
大好きな瞳に、真っ直ぐ届くように。
『 花言葉は、ね、
「 約束 」。
約束、する。
来年も、また
必ず、ココに戻ってくるから。
だから、来年もまた
ココで会おう? 』
それは、自分への誓いでもある。
たとえ、
オレのカラダに何かが起きたとしても、
どんな状態だったとしても、
1年後の夏には
必ず、ココに戻ってくる。
まさきがココにいるなら、
まさきがそれを望んでくれるなら、
オレは
絶対にこの「 約束 」を、果たすから。
だから、
ね、
笑って欲しい。
オレの大好きなあの笑顔を、
オレに、見せて?
差し出したクローバーを、
両手で受け取ってくれたまさきは
今にも泣き出しそうな顔で、
大きく、頷いてくれた。