『空母打撃群の口跡を辿るまでもなく、トランプ政権のアジア戦略は明白だ。南シナ海を舞台にした「航行の自由作戦」は、FOIP(自由で開かれたインド太平洋)構想に発展する。
FOIP構想は日米が提唱するもので、外務省は’16年夏にナイロビで安倍首相が行ったTICAD演説がベースだと解説する。しかし、これでは「マラバール2015」への参加が説明しきれない。
FOIP構想の“出典元”は、第2次政権の発足直後に安倍首相が発表した「セキュリティ・ダイヤモンド構想」である。日米印豪が菱形の重要な力点で、マダガスカル方面は余り関係がない。
更に、このダイヤモンド構想のベースになったのが「自由で繁栄するインド太平洋」を謳った印デリー国会での安倍首相演説だ。平成19年の地獄の夏、“安倍降ろし”の暴風が吹き荒れる最中だった。』
https://dogma.at.webry.info/202008/article_3.html
本コラムにある通り、安倍総理とモディ首相の親交は第一次安倍政権の時に始まる。2002年に発生した「グジャラート州事件」に関与し宗教弾圧に加担したとして世界中から非難されていた当時のモディ州首相に救いの手を差し伸べたのが安倍総理だった。そして、安倍総理が志半ばで政権を去ることなっても二人の親交は継続され現在に至る。以下、本コラムの過去記事を引用するが、なんと8年前の自民党総裁選の前に、陣中見舞いにためにモディ首相は来日し当時の安倍議員を激励していたのだ。
『国際的な評価を得たモディ州首相が再来日し、安倍首相と対面したのは、2012年夏だった。あの運命の総裁選前である。この時は、モディ州首相が安倍元首相にエールを送る格好だった。
2年後に2人が首脳として再会することになると誰が予想できただろうか。打算のない、本当の友情で結ばれているように見える。それでこそ安倍首相がTwitterでフォローする4人のうちの1人なのだ。』
https://dogma.at.webry.info/201409/article_2.html
その後、安倍総理は奇跡の大逆転で石破茂を破って自民党総裁に返り咲き、悪夢の民主党政権を終わらせ第二次安倍政権発足となる。この時最初に祝電を送ってきたのがモディ州首相で自分のことのように喜んだとされる。ところが、その2年後には今度は安倍総理がインド首相に就任するモディ氏を祝福することになるとは、なんという偶然であろうか。外国から「極右」とか「ナショナリスト」などと批判を浴びながらも、国内の人気を背景に確固たる地位を築いていくところはそっくりの二人であり、「ウマが合う」などという次元の話ではないのだ。この二人の「親友」が作ったFOIP構想が両国の安全保障の核として未来永劫語り継がれるかもしれない。