『マコネル共和党上院院内総務はホワイトハウスから大統領が予算案に署名するとの言質を得た後、上院は東部時間14日午後3時半(日本時間15日午前5時半)から採決を行うと言明。採決の結果、予算案は可決された。下院は同日夜に採決を行う見通し。
民主党はトランプ大統領が非常事態宣言を行えば、法廷の場で争うとの立場を示している。共和党議員の間にも、大統領にそのような行為を思いとどまらせようとする向きがあった。しかしマコネル氏はこの日、「大統領に非常事態宣言を支持すると伝えた」と述べた。
ペロシ下院議長(民主)は、非常事態を宣言すればこれが前例となり、将来、民主党大統領が銃暴力などの問題で同様の措置を取れることになると警告。民主党は法的選択肢を検討するだろうと述べた。』
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-02-14/PMXMZD6JIJUO01?srnd=cojp-v2
ペロシの歯ぎしりが聞こえてくるようだ。かつては民主党も建設しようとしていた「国境の壁」に反対するのはトランプに対する単なる嫌がらせにしか思えないし、不法移民を阻止できるならば、多くのアメリカ人の支持が得られるとは考えらないのだろうか。苦し紛れに司法に訴えるとか、民主党の大統領が誕生したときに同じことをやってやるとか、脅しをかけているようだけれども、ここで重要となるのがアメリカ最高裁判事の人事構成。狂ったようにバッシングを繰り返してカバノー判事の承認を取り消そうとした民主党であったが、承認されたことで5対4で保守系有利の状況は変わらず、なおかつ85歳のギンズバーグ氏や、79歳のブライヤー氏など、リベラル派の立場をとる現在の判事には高齢者が多い。つまり、民主党が司法に訴えても現時点ですでに勝ち目はないし、トランプ在任中にリベラル派の判事が引退すれば、将来に渡って保守系が最高裁判決の行方を握ることになる。将来、民主党系大統領が同じように非常事態宣言を出しても司法で否決される可能性が高いのだ。今回の非常事態宣言でトランプを提訴したら、最高裁で敗訴して判例に残ることになるだろうから、ペロシは何もできないだろう。それにしても、予算案を通した後に非常事態宣言とは、ホワイトハウスで年末年始を過ごしていた時に思いついたのだろうか。いや、共和党が下院でも過半数を握っていた昨年中にこれをやらなかったのは、民主党に大きなダメージを与えるための策略としか思えない。