ランエボ | mこさのブログ

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40代半ばの男が今思うこと

 ランエボと言ってもわからない方もおられると思いますが、三菱自動車が作っているランサーエボリューションのことです。現在乗っているのはランエボⅨなのですが、これでランエボは3代目になります。最初は1998年にエボⅤ、次にランエボⅦときて、現在のランエボⅨと一世代置きに乗り継いできました。ランエボの場合は、何故かローマ数字を使って世代を表すのが通例となっています。

 ランエボはランサーをベースとして、WRCラリー出場のためのホモロゲモデルとして生まれました。当時WRCでは市販車ベースのグループAというクラスが全盛の頃で、その出場資格を得るために、ランサーに4WDドライブトレインと強力な2000ccターボエンジンを搭載した、ランエボ1が2500台限定で売り出されました。告知なしの販売にも関わらず、わずか2日間で完売したため、追加で2500台が販売されます。それまでWRCに出場していたギャランの後継として、短い開発期間内に作られたためいろいろと不都合が多く、次に登場するエボⅡでは、不評であったアンダーステア対策のために足回りの改良がなされるなど、様々な進化が見られます。ランエボは新しいほど性能が向上しているといわれますが、WRCに勝つために継続的な進歩が常に義務つけられていたからです。

 

 エボⅣまでは5ナンバーサイズのボディーだったのですが、エボⅤではワイドトレッド化による大幅な足回りの改良が行われ、車幅が増えたことで2000ccでありながら3ナンバーサイズになります。この頃WRCでは、グループA規定でありながら、WRカーというホモロゲ不要のモデルの参加も認められており、戦闘力の高いWRカーに対抗するための措置として、ワイドトレッド化によるタイヤサイズの大型化と強力なブレンボブレーキ採用が必須だったのです。これにより、三菱はマニュファクチャラーズチャンピオン、ドライバーズチャンピオン、グループN優勝という偉業を成し遂げることになるのです。

 

 エボⅤも限定車でしたので、(エボⅠ~Ⅸは全て限定発売)、すぐに予約しないと買いそびれると思った当時の私は、大幅変更による走行性向上とゴテゴテとした見た目に惹かれて購入を即決するのです。4WDにもターボ車にも乗ったことが無かったので、最初は運転が不安でしたが、それまで乗っていたFFやFRの車と比べて、コーナーの安定性がすぐれていることが実感できたので、すぐに慣れることができました。現在では発売から15年が経過していますが、今でも街中でエボⅤをよく見かけます。3年で手放した私ですので、大事に乗っているユーザーには感心してしまいます。3年で手放した理由は、下取り金額が高かったことです。追突されたため、後部のフレーム修正が施されたいわゆる事故車にもかかわらず、200万円で下取りしてもらえたのです。修復歴がある車を長期間乗る気にもならず、またランエボⅦが発売される時期と重なったので、結構お気に入りだったのですが売ってしまいました。ディラーと車買取専門店を競合させたのが、高価下取り金額を引き出せた要因だと思います。それほどエボⅤは人気がありました。


 次に購入したエボⅦはベース車両がランサーセディアになったため、外観がおとなし目になり、見た目は地味な印象になります。大きな特徴は前後輪の差動制限を電子制御するACD(電子制御可変多板クラッチ機構)を新規採用したことです。道路のコンディションに合わせて、『ターマック(舗装路)』・『グラベル(未舗装路)』・『スノー(雪道)』の3モードを車内のスイッチで切り替え、センターデフをコントロール可能で、パーキングブレーキ作動時に作動制限をフリーにする機能も採用されました。街乗りはターマックでしたが、運転していて一番気持ちよかったのは、回頭性が最も良いスノーでした。購入直後は、ほとんどスノーモードで走っていた記憶があります。

 しかし、この車は最初から燃調が少し狂っていて酸素が多めになっていたようで、マフラーは真っ黒になり、アイドリングも常に1000回転以上でした。購入先のディラーに調整をお願いしましたが、問題ないと軽くあしらわれてしまいます。ランエボは人気車でしたのでディーラーも強気だったのかもしれませんが、ここでは二度と買わないと心に誓いました。チューニングショップで別売りのECUを入れようかと思いましたが、エンジンが壊れるのも嫌だったし、街乗りしかしていなかったので、さっさと買い換えるつもりでノーマルで乗ることにしました。そんな時に発生したのが、


三菱自動車のリコール隠し問題です。


三菱ふそうのトラックで、ハブボルトの破損によりタイヤが外れて、人が亡くなる事故が起きて発覚したのですが、幼い子供を連れた母親が死亡したことで社会には大きな衝撃が走りました。ハブボルトが折れやすいことを承知していた三菱の会社としての姿勢が問われることになり、株価は大きく下落して、三菱車を買い換える人が続出しました。そのため、ランエボの下取り価格も半額程度まで下落してしまいます。このため、新車購入は諦めるしかなくなり、燃調が狂っている車を乗り潰す覚悟をするのです。

 この時点でランエボへの関心は失せてしまい、新型モデルがいつ発売になるとか、そういう情報に疎くなっていくのですが、あるとき誰かに「今のランエボはかっこ良いし、性能も良くなったらしいぞ」と言われました。リコール隠し事件から2~3年くらい経過していた時期でしたので、エボはⅨまで進化していました。情報をいろいろ集めていくと、結構良さそうなことがわかりました。

 エボⅨではエボⅧで不評だった空力の悪そうな「ブーレイ顔」が男前に変更されていて、6速ミッション搭載に加え、初めて可変バルブタイミング機構MIVECを搭載したエンジンとなり、トルクも2000ccながら42kg近くになります。これは手に入れるしかないなと思ったのですが、人気車だったエボⅨはすでに販売が終了していました。それでも手に入れようとネットで調べると、東京のモンスターというチューニングショップに新車の在庫があったのです。早速交渉すると、80000kmも乗っていた5年落ちのエボⅦを130万円で下取りしてくれることになり、当該新車の値段も普通だったので即決しました。


初めて通販で新車を買うことにしたのですが、どのように納車するのでしょう?


 そして下取り車はどうするのか、また新車登録は誰がやるのか、代金支払い方法は?などいろいろ疑問が湧いてきます。車は東京のモンスターで整備した後に陸送して、地元の代理店が新車登録してくれるらしく、下取りもエボⅨとの交換でOKという返答でした。問題は代金が先払いだということです。モンスターという会社はラリー業界では有名なお店で、パイクスピークトライアルで有名なモンスター田嶋さんが経営しています。知名度はあったのですが、送られてくるかどうか保障が無い車に、前払いで代金を払うのには少し抵抗がありました。結局、車を陸送に出した後に陸送証明書をFAXしてもらってから、代金を払うことで解決しました。


この車の良い点はフロントマスクがモンスター仕様に変更になっていることです。


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三菱のスリーダイヤモンドマークが無くなり、変わりに「monster」マークがついているので、他のエボⅨと差別化できます。中身は一緒なのですが、ハッタリでチューニング車のような威圧感があると勝手に思っています。6速クロスミッションになったことでギアの追従が良くなり、ACDやAYCの効き方もエボⅦより自然になった気がします。4000rpmから変化する可変バルブによる効果もなかなか良くて、以前乗っていたホンダのVTEC車よりマイルドですが、それでいて十分なトルクを実感できるので大満足です。

 現在発売中のエボⅩはエンジンからベースシャーシまで全て変わってしまい、長年エボに乗り続けてきた私としては、どうしても違和感を感じてしまいます。車重が増えたことや、MTが5速になったこと、またエボの良さでもあったリーズナブルだった値段が上がったことなど、気に入らないことばかりなので、購入することはないでしょう。多分私としては最後のエボとなるこの車を、しばらくは大事に乗って行きたいと思います。