僕らには記念日がない。
信じ合える瞬間も分かち合える瞬間も数字で表してくれることは無い。だから僕と彼女の確認は行動と言葉でしか方法がないのだ。しかし僕はお世辞でも言葉にたけてるとは言ってもらえないほど頭が弱い。たとえどんなに想っていても具現化する程自信がないからこの気持ちを心の中で流してしまう自分があるのである。だから彼女には、離れるのはそもそもの結果であること、(これは彼女も言っている事だけども)気持ちを充分に伝え合うことは不可能だと話している。でもね本当はずっと居たいし、今日あったことを聞きたいし、話したい。伝えることも可能だと思ってる。いつかの出来事で、僕より魅力を感じる人と彼女に関係があるのではないかとすこしの間
心の片隅にモヤモヤを溜めていってる時があった。なんでその事を素直に彼女に伝えることが出来ないんだろう、会わない方がお互いに上手くいくのではないか、そう錯綜させていた。小さいな。そう、小さなことで悩んで勝手にピリオドを打ってしまうんだ。僕はそうやって今まで終わらせてきた。
この瞬間が幸せであればいい、あの人のことを忘れたいからこの人と同じ時を過ごす、安心を覚えたい、だとか色々な感情で男女は交差していって後悔と未練を感じながらまたほかの人と今を過ごしてる。でもそれは仕方なの無いことだと思う。というよりそれで今が成り立っているのかもしれない。ただ、不思議なことに僕にはその感情がないのだ。"大好き"という言葉は軽薄で稚拙だと今まで思っていたが。 彼女に言われた時は素直に嬉しいと思え感極まるに等しい表現がここにはあった。僕は彼女が大好きなんだ。大好きなんだ。あの時にだいすきとはなんだ?と思っていた痼が溶けてなくなっていった。