こんにちは。

 

昨日、新宿区役所で開かれた「データシティ勉強会@新宿」に参加してきました。

 

こちらは、Code for Shinjuku を主催されている新宿区議の伊藤洋平さんが開催されたもので、「イノベーションで未来の豊かさを生み出す」という理念のもと、様々な公的なサービスをテクノロジーでアップデートしていくことを目的に開かれている会です。

 

  

 

たとえば、教育現場は、100年ほど前から公教育が開始された頃からの仕組みがそのまま現代においても残っているため、テクノロジーでアップデートを行えば、さらに便利で質の高い教育を、あらゆる子どもに提供できるのではないか、ということが挙げられます。

 

このアップデートについて、行政側だけで行うのは、不可能で、民間と連携しながら行うことで、より効果的にイノベーションを起こせるのではないか、ということで月1回程度、テクノロジーを学んでいるとのことです。

 

 

テクノロジーが進んでいる昨今において、行政サービスにおいては、まだまだ導入が遅れている部分があるのは事実。

 

民間のテクノロジーの知恵を借りて、どんどん革新していけば、きっと住民も、さらに公務員の働き方も効率化されてハッピーですよね!!

 

当日の会では、新宿区の情報化率が、全国5位の街でありテクノロジーに強い、ということ。さらに、新宿区内では、高田馬場が、立地としても恵まれており、スタートアップに強い街ではないかということで、高田馬場をITスタートアップ企業が集う「バババレー」としてブランド確立していく構想が、伊藤陽平さんから語られました。

 

  

 

そして、今回のゲストの園田正樹さんから「病児保育×テクノロジー」というテーマで、「あずかるこちゃん」のサービスの概要についてお話がありました。

 

 

園田さんは、お医者さんで、起業家という異色の経歴の持ち主。


会社のURL

https://www.ci-inc.co.jp/


園田さんが開発した「あずかるこちゃん」は、病児保育施設と病児を預けたい親御さんとをマッチングさせるサービスです。

 

病児保育施設の課題として、一位は、「利用の変動が大きい」ということで、当日子どもの体調によって、予約のキャンセル率が20%と高く、さらに施設の受け入れ定数6人に対して、普段の利用人数が約2人(約35%)となっているとのこと。

 

  

 

ただし、病児保育施設としては、常に受け入れ態勢は整える必要があるため、利用があろうが、なかろうが、保育士を常に常駐させる必要があるため、赤字体質になっているとのこと。

 

キャンセル率が高くなる理由としては、前日予約したにも関わらず、子どもが当日回復したらキャンセルになるため、どうしても稼働率は、子どもの体調次第になるとのこと。

 

また、親が病児保育施設に電話したとしても、電話がつながりにくく、病状に応じてあてがう部屋を決めるため、そのやり取りで非常に時間もかかり、親としても使いづらさを感じることもあるのことです。

 

そこで、園田さん達は、施設の空き状況を見える化し、病状に応じて空いてる部屋までも分かるシステムを開発。

 

前日に、第三希望くらいまでの施設の予約、病状などを入力しておくことで、当日の空き状況によって、第一希望の施設に入れなくても、第二希望なら入れるようにでき、さらに、当日、第一希望でキャンセルが生じたら、第一希望への施設へ自動的にスライドできスムーズに施設に病児を預けられる仕組みです。

 

  

 

このような効率的なシステムを提供することで、施設側の利用率を向上させ、施設の赤字体質も解消でき、さらには親御さんもスムーズに子どもを預けることができる、双方がハッピーになる画期的なシステム!!

 

支払いもLINEペイで支払うことができ、効率的な支払も実現されるとのこと。

 

お話を聞いていて、システムも画期的でしたが、何よりも園田正樹さんの、情熱がすごい!!

 

このシステムは、親の就労支援ではなく、まず「子ども支援」であるという病児保育の本質を強く訴えられていただけでなく、なによりも「保育士が保育に集中できる環境」を整えることで、現場の人たちの幸せを実現したいそして、利用者の方も安心して職場復帰できる環境を実現し、さらに、子育て世代に魅力ある街づくりに貢献したい、という想いがひしひしと伝わりました。

 

  

 

システムは、現在、実証実験中で、今後、都内を中心にサービス提供されていくとのこと。

 

今後の、「あずかるこちゃん」、熱き医療起業家の園田正樹さんに要注目です!!