今回の目的、兵庫芸術文化センターで公演中の
「カルメン」に行きました。
佐渡裕プロデュース、この日のカルメンは
いま最も注目されるメゾソプラノの林美智子さんでした。
まったく新しいカルメンです!
林さんのカルメンは、はじめなんとなく物足りなさを
感じました。それは、おそらく「カルメンってこんなキャラ」
というのにはまらない、新解釈のカルメンだったから
私の中ですぐに受け止められなかったのだと思います。
みてゆくにつれ、次第に彼女のカルメンの世界に
引き込まれてゆきます。哀しささえ覚えるカルメンです。
愛情ゆたかで、純粋。
ホセが帰ってきた時は、子供のように無邪気に喜ぶし、
エスカミーリョの晴れ姿にはほれぼれとしているし、
とても人間味あふれる可愛さのあるカルメンだと
思いました。
林さんの声は、ベルベットのようでした。
また、それを支える佐渡さん率いる
オーケストラの音のエネルギッシュで凛とした演奏に
すっかり魅了されました。
舞台美術も超一流。鏡や映像も駆使されていました。
衣装も豪華。演出も暗示がおおく、面白いです。
ところどころに物語の鍵が隠されています。
映画を見ているような、美しい映像が、一流の音とともに
目の前に広がり、あっという間の3時間半でした。

