Smile! ジャマコの小さな幸せ

Smile! ジャマコの小さな幸せ

たのしかったこと、
おいしかったこと、
発見したことなど
小さな幸せを徒然なるままに
綴っていきます。

Amebaでブログを始めよう!
振り返り投稿せよ、と
アメブロが言ってきたので
久しぶりに自分の文章を読んでみた。
(アメブロもかなり久しぶりです。)
千人…また聴きたいなあ。
自分の行動力にもびっくり。
この一年余りですっかり大人しく
なってしまいました。今は、
半径10キロ圏内でしか行動していない。
おお、今日はびわ湖ホールが
今日23歳のお誕生日だそうで、
おめでとうございます。
この時のマーラーも冷静になると
凄さがじわじわくるけれど、
昨年の「神々の黄昏」の配信なども、
型破りでやけくそになる人が
いなくては為し得ないこと。
ところで、私は長年ワーグナーが苦手
でしたが、来年のパルジファルで
ワーグナーに向き合うという目標が
あります。あと、天気の良い日に
びわ湖ホールに行く、というのも
ぜひ実現したい。コロナよ、飛んでけ。



ここは、銀座花椿通り。

ある日の朝、歩道の真ん中に

椿の花が落ちていました。


とおりすぎたけど、このままだと

そのうち、人や自転車に

踏まれてしまうかも…そう思ったら


3歩戻って根のところに寄せてあげた。
椿の花には足がないから、自分では
動けない。

その日のお昼頃、前を通ったら
資生堂パーラーの方が、道を掃いて
いました。

先ほどの木の根元に、あの椿の花は

もうありません。

ちりとりの中なのか、それとも

あれからまたどこかに飛ばされたか。


こういう話、よく絵本でありがち。

夢に椿の精がでてきて、

「今日はありがとう」とか言われて

お礼に夢の世界に、とか、


プリンをどうぞ、でも嬉しいけど、笑


資生堂さん、素敵なストーリーの

原作になりませんか?


花椿通りものがたり、でした。


音楽の殿堂が劇場に変身していた、
昨日の東京文化会館小ホール。
歌劇 ヴォルフ「イタリア歌曲集」
『リートの傑作を、歌劇仕立て』
と銘打った舞台は、歌手とダンサーが
各一組ずつで、フルコンサートピアノを囲む立体的な舞台セット。「歌曲集」は46曲。順番を入れ替えると見事な物語に。

終演後、ご出演の皆さま。主演の小森輝彦さんのTwitterより

 

 

ピアノの周りを囲む舞台。中央に

 
Auch kleine Dinge können uns entzücken
(小さいものもまた、私たちを本当に
魅了できるのだ)※プログラムの演出ノートより

と縦に配された文字(このフレーズに
この舞台に懸ける想いが)の下にテーブル、両端には家の食堂にありそうな椅子、
歌手やダンサーが
歌や踊りで物語を進行してゆく。女性(そういえば名前がない)の衣装は育ちの良さを自然に語りかける品の良いゆったりとしたシンプルなワンピース。心や幸せを象徴する小道具は箱。
巧みな照明は時に、くだんの
舞台中央の文字を蛇にもする。

昨年6月、二期会サロンコンサートVol.200 フーゴ・ヴォルフの世界」で、今回ご出演のバリトン小森輝彦さんが、ソプラノ佐々木典子さんとお二人でコンサートでなさった時に聴いて、いつかまた
これをぜひ舞台作品として観たいと強く
思いました。
この歌曲集は連作でもなく、全曲演奏を
念頭に作曲されたのではなかったことが、むしろ驚きで、こういう形での演奏はあとからされるようになったとのことです。

二期会サロンコンサートでも、
伴奏者としてご出演の井出德彦さんが
今回もピアニスト。

『思春期の夢みがちな少女と不器用な少年が出会い、恋に落ちる。…』展開は
グランドオペラのそれに匹敵し、ピアノは
雄弁に心情を奏で、時に指揮者でありオーケストラのようでもあり、また歌い手のようであり、今日はピアノのオペラだ、と思いました。
東京文化会館公式Twitterより舞台の様子

 

 



後半に音楽の全てが止み、
無音の演技のみのパートがあり、
(ホールの空調音だけが聞こえてくる)
そこでは観客の全てが息を呑み、
音の鳴っていない時が音楽でした。
これは演出の巧みかと!
あそこがこの舞台で一番の(音のない)
聴かせどころだったのかも知れません。


さて、率直な感想は、ダンサーも歌い手もそれぞれ熱演で、実は観客として意識や視線が分散してしまいました。私がメモリ不足だったかも。オペラでもありながら一方バレエのようでもあったのが興味深いです。仮設の舞台による歌い手の足音、物を落とした時の乾いた音、ダンサーがジャンプをしたときなどにするかなり大きな音など、音量というより音質が、時に音楽を遮ったように感じた、などどうるさいこと言う私が一番うるさいかも知れませんが。

ヴォルフ作曲「イタリア歌曲集オペラヴァージョン」のト書き付きオペラ楽譜が出るくらいに、室内オペラ作品として定番になってほしいです。

男性(こちらも名前がない)を歌われた
小森輝彦さんはドイツ宮廷歌手で言うまでもなくリートのスペシャリスト、オペラは日本でも数々の大舞台で常に主役、さらに大学教授で校長先生!という凄い方が演じる夢見る少年姿を二度見三度見。カーテンコールで素顔に戻られたときに、別人のようだったと思いました。

おまけ。
興味深い論文を発見しました。

またこちらの論文も。