今年は正月から佳きことがありました。

と言いますのはFMわぃわぃのラジオバーソナリティーとして著名な和田幹司さんから上梓したばかりのご著書「グレーター真野の空から-神戸・長田の町の歩き方-」を贈っていただいたのです。

神戸の町歩きをライフワークとしている私にとっては学ぶべきことの多い教科書になるのです。

 

長田は「くつの町」「こなもんの町」というイメージがつきまといますが本書を読むと、それが覆されます。実に多彩な表情を持っています。

 

和田さんは長田を八つに分けて「長田八景」として解説されています。

私もそれぞれについて思いのあることをコメントしてみたく思います。

 

長田八景 その1 北の旅(前編)「コトシロヌキの神社」

 自書を著すために私も長田の町をくまなく歩いたつもりでいました。でもポッカリ空いたところがありました。なんと西代より北にはほとんど行ったことがないのです。

まあ、長田神社の界隈は神戸珈琲本社のあるところまでは徒歩で行ったことがあることにはあります。

それでも、もう一回神社のまわりを歩いてみましょう。

 

長田八景 その2 北の旅

 後編丸山的秘境とサブタイトルがついています。その名の通り私の記憶にも「神戸わたくしの美術館」以外には、ほとんどないところです。

自書を書くために安くて美味しい天麩羅の「天よし」さんに伺ったのが唯一の足を踏み入れたときでした。

今年以降の課題とします。

 

長田八景 その3 西の旅(前編)高取山眺望

 高取山は神戸では有名ですし、歌手の佐川満男さんが登られると聞いています。また新田次郎さんの小説「孤高の人」のモデルになった加藤文太郎さんのことも存じております。しかしながら私は一度も登ったことがありません。これも課題にします。

 

長田八景 その4 西の旅

 「後編 はす池旅情」とサブタイトルがついています。西代あたりとなると私も明るくなってきます(笑)佐野由美さんの話が出てきます。彼女の著書「」神戸・長田スケッチ路地裏に綴る声」の初版を元町の古書店で見つけ即買いました。実は私の友人が彼女の母校の校長をしていたときの在学生になり、友人から話を聞くことも少なくありません。

 この章のおわり近くで私の若い友人「おうちゃん」「前畑夫妻」の名前を見つけました。みんな町歩きが好きな人です。

 

長田八景 その5 東の旅 前編 真野の客人

 この章では喫茶店が登場します。私が忘れられないのは御蔵にあった喫茶ホワイトです。ほかにも苅藻にはメディアには取り上げられませんが素敵な大衆喫茶が点在しています。駒が林の喫茶初駒で教えていただいたパティスリー 「Aux plaisirs sucres」もこの本で紹介されています。

 苅藻で喫茶店巡りをしているときに不思議な像(下の写真)を発見しました。そのとき以来、気になっていたのですが、この本で解答が見つかりました。

 

 

口絵の「清水光久さんの絵画に見る長田八景」とこの章の扉にありました。「故郷の家の半島風モニュメント」ということがわかりました。本文の107~108ページに記述されています。

 

長田八景 その6 東の旅 後編 水と産業革命

 この章では私が奉職した今は亡きカネボウの話が出てきます。吉田新地と呼ばれた土地をカネボウが紡績工場の建設地に選んだというわけです。自慢するわけではありませんがカネボウは戦前、日本一の会社でした。この章では私もすきな淡路屋やメゾンムラタという店が登場します。メゾンムラタのパンは喫茶初駒でも食すことができます。

吉田町にある駄菓子の中川は今でも営業していますが、カネボウの社宅だった家がそのまま店になっています。

 

長田八景 その7 南の旅 前編 港のある町

 JR鷹取駅から南の一帯になります。私の同級生の実家が営んでいた谷川酒舗もかつてはありました。また神戸たこ焼きで有名だった「おふくろさん」が偲ばれます。友人たちが写真展を開催していた角野邸に寄ったこともありました。思い出は尽きません。

 

長田八景 その8 南の旅 後編 アートな人たち

 私もお世話になっていている、長田を盛り上げるアートな人たちが紹介されています。「マルヨネ」さんが登場しますが、下町レトロに首っ丈の会制作のMAP「下町レトロ」のマルヨネの写真は実は私が撮影したものなのです。丸五市場、はっぴーの家ろっけん、R3、冨士屋は新聞でもよく紹介されていますね。最後に最近できたばかりの建築家・角野さんのコミュニティー・サロンGnu(ヌー)のことも掲載になっていて驚きました。

ちなみにGnu(ヌー)には私の著書「神戸ぶらり下町グルメ」、「神戸ぶらり下町グルメ2」、「神戸懐かしの純喫茶」、「神戸立ち呑み巡礼復刻版」も置いておりますのでよろしくお願いします。

 

長々と書いてまいりました。やさしい言葉で書いておられる本書はとても読みやすいです。私の町歩きの教科書にするのは当然ですが、私自身あまり縁のなかった丸山方面にぜひ出かけてみたく思います。

 

和田さんの手書きマップが添えられています。

願わくばイラストレーターの方を同行してのイラストマップができると、この本がさらに生きてくるなあと個人的には思います。

 

参考までに、兵庫図書館主催で私が案内した兵庫下町あるきで同行していただいた赤松かおりさんのイラストを紹介させていただきます。