今年は礼に告白をしようと思っていた。
礼と二人でご飯に行ったり、星を見に行ったり…
礼の誕生日を二人で過ごしたりもした。仕事終わりの俺に、ご飯をつくってくれたりもした。
休みの日に、遊びに行ったりもした。
礼の話を聞いているのが、何よりの楽しみだった。このまま時間が止まればいいのにと何度も思った。
そんな時だった…
俺の勤める会社の労務管理は無茶苦茶だった。俺は、事故を起こし、腰と肩を負傷し、今でも違和感を感じない日はない。会社から言われた事に俺は、精神的に参ってしまい、うつ状態になってしまった。
肉体的にも精神的にも回復した頃には、会社を辞めたくて仕方なかった…
しかし、後輩の為にもなんとか踏ん張るしかなかった…
『やっぱりあいつは将来の両さんじゃなかった』周囲の期待が崩れて行くのがわかった…
辛かった…
俺は俺だ。
そう何度も自分に言い聞かせていた。
辛いがやるしかなかった。
大変だったが、数字はしっかりと残した。後輩もちゃんと育った。
しかし、俺に残ったのは、達成感ではなく、虚無感だけだった…
この時から、礼との間に今までのような関係はなくなっていた。
俺には、礼の事がよくわからなくなっていた…
礼が遊ぶ男は、俺だけではない…
他にもたくさんいる…
『今が楽しければ、なんでもいい』
礼のこの言葉聞いて以来礼と少し距離をとりはじめていた…
俺は、仕事での頑張りが認められ大きなプロジェクトを任されていた。
仕事に没頭する毎日だった…
礼との間に生まれた隙間が徐々に大きくなっていたのに、俺はまだ気付いていなかった。