妹の骨をお墓に入れました。

大好きなばーちゃんと、じーちゃんも居るお墓。

あたしは、一体あと何回大切な家族の骨が此処に入るのを見なくてはいけないんだろう。
あたしも、いつか此処に入るんだろうか。

なんて、そんなことを考えてた。
苦しくなるだけなのに。

だから考えない練習をしてるんだけど、ちっとも上手くならない。

いつか、周りを巻き込んで爆発してしまいそうで怖いんだ。
だから、考えなければいい。
考えてはいけない。
「にゃんこ先生!?」

飛び出して来たにゃんこ先生に驚きを隠し切れずに居ると
「あーあー、もう何やってんだい」
「…ヒノエ?」
バツの悪そうに指で頬をかきながらヒノエまで現れた。

「いつから居たの?」
呆気に取られてそう尋ねると、にゃんこ先生は荷物に紛れ込んでいたのだと答え、ヒノエは心配でついさっき見に来たのだと答えた。

「ごめん、田沼」
俺、いつもこんなんだ。
「夏目らしいな」
ふはっと笑ってにゃんこ先生を抱き上げる田沼を見つめながら

(お前と居たいんだよ)

生まれて初めて人に言われた言葉を、何度も何度も胸の中で繰り返す。

田沼は認めてくれる。
俺が此処に居ることを。
田沼は許してくれる。
俺が存在することを。

そうだ。
田沼はいつも、いつも…


それから今日、妖に全く会わなかったのはにゃんこ先生のおかげだ。
(追い払ってくれていたんだろう)
雨が降らなかったのはヒノエのおかげ。
(天候に強い妖にツテがあると言っているのを聞いたことがある)
そして俺が今、こんなに幸せで心がぽかぽかしてるのは…田沼のおかげ。


にゃんこ先生を抱いたままの田沼ごと、がばっと閉じ込めるように右腕を背中に回す。
左手でヒノエに手招きをし、そのまま同じように抱きしめる。

月並みで悪いけど、他に何も見当たらない。
今のこの気持ちを表現出来る言葉が。

「ありがとう、にゃんこ先生、ヒノエ。ありがとう、田沼。ありがとう」

目を見て直接言うよりも、こうして抱きしめたかった。
その方が伝わると思ったから。


「あ、流れた」

俺の肩越しに空を見ていた田沼がぽつりと呟くと、にゃんこ先生もヒノエもつられて空を見上げる。
その隙に、田沼の唇が夏目の唇をそっと掠めた。
「!!?」
思わず抱きしめていた腕を離してしまう。
二人して赤くなっていたらヒノエに怪しまれたけど、見上げた空にはまた星が流れていた。


例えばいつか、今日一緒に見た星の輝きを忘れてしまったとしても、今こうして俺の胸を照らす光は絶対忘れない…いや、忘れられないだろう。


田沼…いつも、いつも、本当に

「ありがとう」

もう一度振り返り言うと、田沼は嬉しそうに笑っていた。



おしまい

******


あぁぁぁあー
お邪魔虫が二人もくっついててごめんね!!

後日談を所望すよ!!
繋ぐメモリー そばにはこんなに溢れてる-Image026.jpg


なんか泉くんが好評だったようで(ペタにおお振り好きさんがいっぱいで嬉しかったー)調子に乗って栄口くん。

でもね、

ちがうの…
栄口くんはもっと可愛いの…
おでことか、ほっぺとか、もっと柔らかそーなの!!
これでも上達したほうなの(´Д`)

スヤサカ描きたいけど、巣山絶対無理だわww


夏目友人帳リレー小説、明日中にはいけそう♪