●7月24日に中野サンプラザにて開催された豊崎愛生3rdコンサートツアー THE KEY TO LOVINE ファイナル東京公演に参加してきました。
★5月29日に舞浜アンフィシアターでの昼夜公演から2ヶ月で6会場7公演という短期間でのツアーもいよいよファイナルを迎えました。
ツアーの楽しみの一つは会場限定曲です、また今までにも書いていますが新曲の初披露は参加者へのごほうびというかお土産ような意味合いがあります。
前回神奈川公演のアンコール2曲目でそれが同時に実現してのwalk on Beliver♪の初披露となったわけですが今回も同じタイミングに来ることが予想されました。
結果としてセットリストとしての注目は本編6曲目の会場限定曲が何になるのか?ということとツアーファイナルだけにダブルアンコールの有無と曲が何になるか?という2点になっていました。
★会場である中野サンプラザは古くからアイドルコンサートでは渋谷公会堂と並ぶ都内の主要会場となっています。
かつてはハロープロジェクトのホーム会場というイメージが強かったですし、また堀越高校の卒業式会場として例年使用されるためコンサート会場以外としても思い出の場所に挙げる芸能人もいるようです。
キャパシティーが2222と手頃なことと新宿から中央線で10分足らずの中野駅前という立地条件の良さもありアイドル以外でも各種アーティストの全国ツアー東京会場として多用されています。
ただしツアーファイナルというよりはスタートや折り返しのイメージが強くファイナルで再度東京に戻った際はより大きな会場を使用するパターンも多いようです。
駅前という点から行けばスフィアや各メンバーが使用したライブ会場としては東京国際フォーラムと並んで駅から見える近さを誇ります、また道路を挟んで隣には中野ブロードウェイがあり食事や物販から開場までの待ち時間を過ごす場所にも困らないというややキャパシティーが小さいことを除けば来場者に便利な会場と言えます。
ちなみに道路沿いにはディスカウントストアドン・キホーテもありますがライブ会場のすぐそばでサイリウムやペンライト用乾電池を補充できる環境というのも他ではそう多くありません。
ただし1973年開業であり隣接する中野区役所と共に老朽化の問題があるため2020年の東京オリンピック前後の時期にイベントホール・区役所・商業施設・マンションなどを含む大規模な駅ビル再開発が計画されており、2017~2018年頃には解体されるのでは言われています。
スフィア4人揃ってのイベント開催はMusic Rainbow03のみですがソロとしてはMusic Rainbow01及び02、美奈ちゃんのOur Stride、彩陽ちゃんのIndividual、愛生ちゃんのlove you Liveの各ツアー東京公演が行われ、来月には遥ちゃんがSunQ&ホシセカイで使用予定と4人全員が使用している縁の深い会場になります。
そんな会場も解体予定があるため愛生ちゃんがソロとしてステージに立つのは最後かもしれません、愛生ちゃん自身もかつて使用したライブ会場のなかで好きな会場として中野サンプラザと神奈川県民ホールの名前を挙げていましたしファーストソロツアーの初日2回公演の会場だったこともあり思い入れのある会場のようです。
★今回の座席は22列目のほぼ真ん中でした、今回のツアーでは神奈川での最前列は特別にしても中段・後方さらに上手・下手・中央と様々な位置から見ることができました。
もちろんファイナルのみ参加の方もいたのでしょうが多くの方はツアー何度目かの参加だったようで会場周辺に集まった人々には各地の限定カラーTシャツを着た方も多くこの日の景色は矛盾しているようですが「様々なグリーンでカラフル」というところでしょうか。
今回はチケット完売で当日券の発売はなし、最近はチケット取引はネット経由が主流のため珍しくなった「チケット譲ってください」の紙を持って立つ方も見かけられました。
いよいよファイナルということで一抹の寂しさもありつつここまでのツアーの思い出とファーストツアーの記憶を思い返しつつ開演時間を迎えました。
★ライブ本編は銀河ステーションからスタート、「このセットリストのライブは今日が最後か…」などという感慨も漂わせながらいつも通り落ち着いた出足からの進行です。
5曲目ポートレイト終わりのMCが入るあたりから「このツアー最後の限定曲は何だろう?」ということが気になり始めます、実際に選ばれたのはシロツメクサでしたが「予想通りかな、やっぱりシングル表題曲は外すわけにはいかないから」というのが正直な感想でした。
これでシロツメクサからシャムロックそしてクローバーへと続く一連の3部作?が初めてライブのセットリストに並んだことになります.。
歌詞や世界観には共通するものがありますが、バラード色の濃い曲調も含めた全体の印象としてはシロツメクサが最もシリアスな仕上がりと言えます。
それゆえに神奈川公演でのCHEEKY同様に唄い出しの表情や息づかいから他の曲とは異なる緊張感が伝わってくるように思えます。
基本的にソロライブでの愛生ちゃんはバラード系の楽曲でも比較的「楽しそうに・気持ちよさそうに」唄うことが多く最近は君にありがとうでも気持ちよくとはいかないまでも過度の緊張感は(少なくとも見ている側には)感じさせずに落ち着いて唄いきっている印象です。
そんな中でだけにCHEEKYとシロツメクサの2曲の特別さが伝わります。
おさんぽの唄でゆるい空気が会場を包みますがふと「この曲を次にライブで聴くのはいつになるだろう?」などという思いも頭をよぎります。
トマトでバンドメンバーが定位置に戻ってからは真面目?な本来のライブ進行に戻ります。
春風からペースアップしていく曲たちは今後もソロライブでのレギュラー曲候補でしょうしスフィアライブのソロコーナーに選ばれることもあるかと思われます。
そういった意味ではこれらの曲たちに対しては「今日でファイナルか…」という思いはさほど強くはありません、ただし「この会場・このセットリスト・このメンバー」での演奏は聴くことはない訳ですからやはりライブは一期一会だと感じます。
結果的にはこのファイナル公演の模様が映像化されることが発表され、この日のライブを追体験することが可能にはなったのですがこの日の空気感を共有できたことを幸せに思います。
つつがなくライブは流れてクローバーで本編終了、これで3曲コンプリートしたななどと落ち着く暇もなくアンコール待ちへ。
musicからアンコールに入ると「ツアーももうすぐ終わりか…」という寂しさが会場に漂い始めますがクラップを入れて気分を盛り上げて次は新曲walk on Beliver♪。
ライブ披露は神奈川公演に続き2回目、間にはラジオでのオンエアもあったため「初めて聴く!」という驚きよりは「やっと生で聴ける」という喜びが大きかったでしょうか。
セカンドツアーの記憶と重なるletter writerとアルバムとツアー共通の締めくくりの1曲である一千年の散歩中と続きアンコールも終了、いつもなら終演アナウンスが流れるところですがこの日は「もう1回」コールがアナウンスを入れる余裕を与えずに起こりました。
アンコールはある意味お約束の部分があり「この会場のアンコールはこれにしよう」という準備ができますし今回のツアーではアンコールの2曲目に会場限定曲が組み込まれていました。
しかしツアーファイナルでのみ行われる可能性がありさらに会場の事情などで行われないこともあるダブルアンコールに関しては客席・演者双方が「あったら良いな」という期待感を持っているという性質のものです。
(ちなみに会場の事情の一例としては日本武道館は場所柄利用時間の規定が厳しいようで最大でも22時以前に公演を終了しなければならず、24持台には大きな音の出る作業は完了させることを求められるらしいです。)
今回のダブルアンコールはクローバーが選ばれました。
ファーストツアーlove your Liveのファイナル神戸公演では代表曲春風を選び客席全体を再度の大合唱に包んでフィナーレの大団円を作り出しました。
セカンドツアーletter with Loveの横浜追加公演では本編2曲目だったSee You Tomorrowで「ツアーが終わって明日からは現実の日常に戻る」あるいは「ツアーの終わりは次のライブへの第一歩」といったリスタート感を演出していました。
今回はそのどちらとも異なり本編ラストの1曲という選択ですがこの日初めて揃ったシロツメクサからの3部作からとなりました。
3曲を通して「原点を振り返りつつ現在の立ち位置を確認する」という世界観は同じ延長線上にあるのでしょうがそんな中で重すぎず軽すぎないダブルアンコールの空気感にふさわしい曲調という視点での選択だったと思われます。
特筆すべき点は唄い出しから愛生ちゃんが声を詰まらせていたことでしょうか。
かつて「観客に泣かされている間はまだまだ、プロとしては泣かせる側にならないとダメだ」と言われたことを胸に刻んでいるという話もききましたが、MCの言葉が出てこなかったり歌詞を間違えるなどは時々ありますが楽曲に関してはしっかり唄いきっているイメージが強いです。
前にも書いたようにファーストツアーの初日会場であり好きな会場として挙げていた会場にソロとして立つのも最後かもしれないなどと様々なことが頭をよぎってのものと思われます。
終演後にTwitterでフォロワーの方ともやりとりしたのですが私の記憶にある範囲で愛生ちゃんがソロの歌で声を詰まらせたのはlove your Live初日の昼公演で君にありがとうを唄った時ぐらいです。
あの時は文字通りのライブ初披露だったこともあり歌詞の背景などからああなるのも当然かもしれないと思ったのですが後日ファーストツアーを振り返るトークの中で愛生ちゃん自身は「あの時が一番ダメな君にありがとうだった」と発言したのを聴きプロ意識の高さに改めて驚かされた記憶があります。
★ツアーを通じての印象としては過去2回のツアーと比較してよりオーソドックスな構成になっていると感じました。
love your Liveの時は本編の絵本朗読で曲をつなぐ構成がスフィアライブとの差の大きさに驚かれ異例に長く取られたアンコールでのスケッチブックに絵を描きつつトークする一転したゆるい流れに個性を感じつつ別の意味で驚いて終わるというものでした。
latter with Loveの時には全体の構成こそオーソドックスな方向に変えられていましたが絵を描きつつのトークは継続され他メンバーのソロと比較すると公演時間に対して1曲か2曲楽曲が少ない流れになっていました。
そういった流れを踏まえて見てみるとツアーの回数を重ねるごとに仕掛け的なものを控えてしっかり歌声を届けるという方向へとシフトしているように思えます。
トークを減らして曲数を増やしたセットリストからはソロ活動も年数を重ねて曲数が増えたのを受けて「1曲でも多くセットリスト入りさせたい」との思いも強く感じられましたし、時を経てファンもキャリアを重ねた固定ファンが増えてきたため「あまり凝った演出を用意しなくてもそのままの形で歌を届けることで多くのものを感じ取ってくれるはず」という信頼感あるいは前提条件のようなものが成立している「身内感」的なものも感じられました。
観客が求めているものと演者が伝えたかったものとが一定以上のレベルで一致している心地良い空間であり満足度や充実感は高いと言えます。
一方でおさんぽの唄を除けばちょっと真面目にまとめすぎた感もあってファーストツアーのアンコールに代表されるゆるさやMusic Rainbow02の時のような「大人が本気で遊んでいる」というような楽しさが強く感じられるステージもまた見たいなという贅沢な願望も出てきました。
次のソロツアーは数年先でしょうが愛生ちゃんだけ今まで行われていない「バースデーイベント」という形なら実現可能かもしれません。
彩陽ちゃんの時のようなクラシックの格調高さではなくもっとカジュアルでリラックスしたアコースティック主体のライブイベント見てみたいですね、平井さんのアコースティック&エレアコギター・籠島さんのピアノとピアニカ・外薗さんのドラム・山田さんのアコースティックベースそんな組み合わせに愛生ちゃんには久々にギータとモニカさんを持ち出してもらって、そんなライブも楽しそうだと思うのですが…。
今回も最後までお読みいただきありがとうございます、今回はこの辺りで失礼いたします。
★5月29日に舞浜アンフィシアターでの昼夜公演から2ヶ月で6会場7公演という短期間でのツアーもいよいよファイナルを迎えました。
ツアーの楽しみの一つは会場限定曲です、また今までにも書いていますが新曲の初披露は参加者へのごほうびというかお土産ような意味合いがあります。
前回神奈川公演のアンコール2曲目でそれが同時に実現してのwalk on Beliver♪の初披露となったわけですが今回も同じタイミングに来ることが予想されました。
結果としてセットリストとしての注目は本編6曲目の会場限定曲が何になるのか?ということとツアーファイナルだけにダブルアンコールの有無と曲が何になるか?という2点になっていました。
★会場である中野サンプラザは古くからアイドルコンサートでは渋谷公会堂と並ぶ都内の主要会場となっています。
かつてはハロープロジェクトのホーム会場というイメージが強かったですし、また堀越高校の卒業式会場として例年使用されるためコンサート会場以外としても思い出の場所に挙げる芸能人もいるようです。
キャパシティーが2222と手頃なことと新宿から中央線で10分足らずの中野駅前という立地条件の良さもありアイドル以外でも各種アーティストの全国ツアー東京会場として多用されています。
ただしツアーファイナルというよりはスタートや折り返しのイメージが強くファイナルで再度東京に戻った際はより大きな会場を使用するパターンも多いようです。
駅前という点から行けばスフィアや各メンバーが使用したライブ会場としては東京国際フォーラムと並んで駅から見える近さを誇ります、また道路を挟んで隣には中野ブロードウェイがあり食事や物販から開場までの待ち時間を過ごす場所にも困らないというややキャパシティーが小さいことを除けば来場者に便利な会場と言えます。
ちなみに道路沿いにはディスカウントストアドン・キホーテもありますがライブ会場のすぐそばでサイリウムやペンライト用乾電池を補充できる環境というのも他ではそう多くありません。
ただし1973年開業であり隣接する中野区役所と共に老朽化の問題があるため2020年の東京オリンピック前後の時期にイベントホール・区役所・商業施設・マンションなどを含む大規模な駅ビル再開発が計画されており、2017~2018年頃には解体されるのでは言われています。
スフィア4人揃ってのイベント開催はMusic Rainbow03のみですがソロとしてはMusic Rainbow01及び02、美奈ちゃんのOur Stride、彩陽ちゃんのIndividual、愛生ちゃんのlove you Liveの各ツアー東京公演が行われ、来月には遥ちゃんがSunQ&ホシセカイで使用予定と4人全員が使用している縁の深い会場になります。
そんな会場も解体予定があるため愛生ちゃんがソロとしてステージに立つのは最後かもしれません、愛生ちゃん自身もかつて使用したライブ会場のなかで好きな会場として中野サンプラザと神奈川県民ホールの名前を挙げていましたしファーストソロツアーの初日2回公演の会場だったこともあり思い入れのある会場のようです。
★今回の座席は22列目のほぼ真ん中でした、今回のツアーでは神奈川での最前列は特別にしても中段・後方さらに上手・下手・中央と様々な位置から見ることができました。
もちろんファイナルのみ参加の方もいたのでしょうが多くの方はツアー何度目かの参加だったようで会場周辺に集まった人々には各地の限定カラーTシャツを着た方も多くこの日の景色は矛盾しているようですが「様々なグリーンでカラフル」というところでしょうか。
今回はチケット完売で当日券の発売はなし、最近はチケット取引はネット経由が主流のため珍しくなった「チケット譲ってください」の紙を持って立つ方も見かけられました。
いよいよファイナルということで一抹の寂しさもありつつここまでのツアーの思い出とファーストツアーの記憶を思い返しつつ開演時間を迎えました。
★ライブ本編は銀河ステーションからスタート、「このセットリストのライブは今日が最後か…」などという感慨も漂わせながらいつも通り落ち着いた出足からの進行です。
5曲目ポートレイト終わりのMCが入るあたりから「このツアー最後の限定曲は何だろう?」ということが気になり始めます、実際に選ばれたのはシロツメクサでしたが「予想通りかな、やっぱりシングル表題曲は外すわけにはいかないから」というのが正直な感想でした。
これでシロツメクサからシャムロックそしてクローバーへと続く一連の3部作?が初めてライブのセットリストに並んだことになります.。
歌詞や世界観には共通するものがありますが、バラード色の濃い曲調も含めた全体の印象としてはシロツメクサが最もシリアスな仕上がりと言えます。
それゆえに神奈川公演でのCHEEKY同様に唄い出しの表情や息づかいから他の曲とは異なる緊張感が伝わってくるように思えます。
基本的にソロライブでの愛生ちゃんはバラード系の楽曲でも比較的「楽しそうに・気持ちよさそうに」唄うことが多く最近は君にありがとうでも気持ちよくとはいかないまでも過度の緊張感は(少なくとも見ている側には)感じさせずに落ち着いて唄いきっている印象です。
そんな中でだけにCHEEKYとシロツメクサの2曲の特別さが伝わります。
おさんぽの唄でゆるい空気が会場を包みますがふと「この曲を次にライブで聴くのはいつになるだろう?」などという思いも頭をよぎります。
トマトでバンドメンバーが定位置に戻ってからは真面目?な本来のライブ進行に戻ります。
春風からペースアップしていく曲たちは今後もソロライブでのレギュラー曲候補でしょうしスフィアライブのソロコーナーに選ばれることもあるかと思われます。
そういった意味ではこれらの曲たちに対しては「今日でファイナルか…」という思いはさほど強くはありません、ただし「この会場・このセットリスト・このメンバー」での演奏は聴くことはない訳ですからやはりライブは一期一会だと感じます。
結果的にはこのファイナル公演の模様が映像化されることが発表され、この日のライブを追体験することが可能にはなったのですがこの日の空気感を共有できたことを幸せに思います。
つつがなくライブは流れてクローバーで本編終了、これで3曲コンプリートしたななどと落ち着く暇もなくアンコール待ちへ。
musicからアンコールに入ると「ツアーももうすぐ終わりか…」という寂しさが会場に漂い始めますがクラップを入れて気分を盛り上げて次は新曲walk on Beliver♪。
ライブ披露は神奈川公演に続き2回目、間にはラジオでのオンエアもあったため「初めて聴く!」という驚きよりは「やっと生で聴ける」という喜びが大きかったでしょうか。
セカンドツアーの記憶と重なるletter writerとアルバムとツアー共通の締めくくりの1曲である一千年の散歩中と続きアンコールも終了、いつもなら終演アナウンスが流れるところですがこの日は「もう1回」コールがアナウンスを入れる余裕を与えずに起こりました。
アンコールはある意味お約束の部分があり「この会場のアンコールはこれにしよう」という準備ができますし今回のツアーではアンコールの2曲目に会場限定曲が組み込まれていました。
しかしツアーファイナルでのみ行われる可能性がありさらに会場の事情などで行われないこともあるダブルアンコールに関しては客席・演者双方が「あったら良いな」という期待感を持っているという性質のものです。
(ちなみに会場の事情の一例としては日本武道館は場所柄利用時間の規定が厳しいようで最大でも22時以前に公演を終了しなければならず、24持台には大きな音の出る作業は完了させることを求められるらしいです。)
今回のダブルアンコールはクローバーが選ばれました。
ファーストツアーlove your Liveのファイナル神戸公演では代表曲春風を選び客席全体を再度の大合唱に包んでフィナーレの大団円を作り出しました。
セカンドツアーletter with Loveの横浜追加公演では本編2曲目だったSee You Tomorrowで「ツアーが終わって明日からは現実の日常に戻る」あるいは「ツアーの終わりは次のライブへの第一歩」といったリスタート感を演出していました。
今回はそのどちらとも異なり本編ラストの1曲という選択ですがこの日初めて揃ったシロツメクサからの3部作からとなりました。
3曲を通して「原点を振り返りつつ現在の立ち位置を確認する」という世界観は同じ延長線上にあるのでしょうがそんな中で重すぎず軽すぎないダブルアンコールの空気感にふさわしい曲調という視点での選択だったと思われます。
特筆すべき点は唄い出しから愛生ちゃんが声を詰まらせていたことでしょうか。
かつて「観客に泣かされている間はまだまだ、プロとしては泣かせる側にならないとダメだ」と言われたことを胸に刻んでいるという話もききましたが、MCの言葉が出てこなかったり歌詞を間違えるなどは時々ありますが楽曲に関してはしっかり唄いきっているイメージが強いです。
前にも書いたようにファーストツアーの初日会場であり好きな会場として挙げていた会場にソロとして立つのも最後かもしれないなどと様々なことが頭をよぎってのものと思われます。
終演後にTwitterでフォロワーの方ともやりとりしたのですが私の記憶にある範囲で愛生ちゃんがソロの歌で声を詰まらせたのはlove your Live初日の昼公演で君にありがとうを唄った時ぐらいです。
あの時は文字通りのライブ初披露だったこともあり歌詞の背景などからああなるのも当然かもしれないと思ったのですが後日ファーストツアーを振り返るトークの中で愛生ちゃん自身は「あの時が一番ダメな君にありがとうだった」と発言したのを聴きプロ意識の高さに改めて驚かされた記憶があります。
★ツアーを通じての印象としては過去2回のツアーと比較してよりオーソドックスな構成になっていると感じました。
love your Liveの時は本編の絵本朗読で曲をつなぐ構成がスフィアライブとの差の大きさに驚かれ異例に長く取られたアンコールでのスケッチブックに絵を描きつつトークする一転したゆるい流れに個性を感じつつ別の意味で驚いて終わるというものでした。
latter with Loveの時には全体の構成こそオーソドックスな方向に変えられていましたが絵を描きつつのトークは継続され他メンバーのソロと比較すると公演時間に対して1曲か2曲楽曲が少ない流れになっていました。
そういった流れを踏まえて見てみるとツアーの回数を重ねるごとに仕掛け的なものを控えてしっかり歌声を届けるという方向へとシフトしているように思えます。
トークを減らして曲数を増やしたセットリストからはソロ活動も年数を重ねて曲数が増えたのを受けて「1曲でも多くセットリスト入りさせたい」との思いも強く感じられましたし、時を経てファンもキャリアを重ねた固定ファンが増えてきたため「あまり凝った演出を用意しなくてもそのままの形で歌を届けることで多くのものを感じ取ってくれるはず」という信頼感あるいは前提条件のようなものが成立している「身内感」的なものも感じられました。
観客が求めているものと演者が伝えたかったものとが一定以上のレベルで一致している心地良い空間であり満足度や充実感は高いと言えます。
一方でおさんぽの唄を除けばちょっと真面目にまとめすぎた感もあってファーストツアーのアンコールに代表されるゆるさやMusic Rainbow02の時のような「大人が本気で遊んでいる」というような楽しさが強く感じられるステージもまた見たいなという贅沢な願望も出てきました。
次のソロツアーは数年先でしょうが愛生ちゃんだけ今まで行われていない「バースデーイベント」という形なら実現可能かもしれません。
彩陽ちゃんの時のようなクラシックの格調高さではなくもっとカジュアルでリラックスしたアコースティック主体のライブイベント見てみたいですね、平井さんのアコースティック&エレアコギター・籠島さんのピアノとピアニカ・外薗さんのドラム・山田さんのアコースティックベースそんな組み合わせに愛生ちゃんには久々にギータとモニカさんを持ち出してもらって、そんなライブも楽しそうだと思うのですが…。
今回も最後までお読みいただきありがとうございます、今回はこの辺りで失礼いたします。