馬車が行く*いまこそおれはさびしくないたつたひとりで生きて行くこんなきままなたましひとたれがいつしょに行けようか*もうけっしてさびしくはないなんべんさびしくないと云ったところでまたさびしくなるのはきまってゐるけれどもここはこれでいいのだすべてさびしさと悲傷とを焚いてひとは透明な軌道をすすむ*宮沢賢治「小岩井農場」より一部抜粋今も昔もさびしさというのは、人の一生抱える問題ではないかと思う。だって1人だもの。全く同じように感じる心を分け合った人なんて居ないから。