学習面には大きな問題がなかった長男。
ただ、友人関係は難ありでした。
クラスのリーダータイプの子や担任の先生が「長男くんは天然で面白い」という雰囲気を作ってくれて上手くいく事もありました。
でも、大体の場合、意地悪されたり馬鹿にされたりしがちです。
中高の間は放課後遊ぶような友人はいませんでした。
一部の先生からの評価も厳しめで、クラスメイトと同じ事をしていても僕の時だけ怒られると言っていました。
忘れ物が多かったり、教室移動遅れたり、課題の提出期限守らなかったりすれば先生の印象もいいわけないですよね。
特に中学生の頃はよく自分を卑下するような事を度々口にして自己肯定感が低い状態が続きました。
支援級に通っていたら、このあたりの問題が解消されたのかもしれません。
小学校で支援級に通えば意地悪な子と同じクラスになる事もなかったし、先生の接し方も違ったでしょう。
長男と同学年で小学校では支援級に通い、その後中学で普通級に進級したお子さんがいました。
その様な選択肢もあったのに、小学校入学当時はそこまで考えが及びませんでした。
結局長男は地元公立の小中高を卒業し、今年大学に進学。
小学校入学前に受けたWISCでは、数の概念が理解できていないと診断されましたが、高校で数Ⅲと数Cを履修して単位を取得し、理系学部を選択しました。
大学は今のところ居心地が良く、大学の合格が決まってから始めたアルバイトもどうやら続けられそうです。
まだこれからも色々問題起きるかもしれませんが、今は一息ついた気持ちです。
発達障害というのは、グラデーション状になっていて、障害か個性かどこで線引きすればいいのでしょうか。
医師の診断だって完璧ではないと思います。
子どもの進学に沢山の選択肢が用意されている今、その選択を迫られる親も迷い悩んでいます。
我が家の場合、医師の診断に従わず長男を普通級に入れました。
批判されるパターンですね。
確かに長男に負担が大きい選択だったと思います。
その点では親のエゴと言えるかもしれません。
自分自身のことなら自分が納得すればいいことですが、子どもは別人格ですから。
子育てって本当に難しい。
もっと良い選択があったのではないかと今でも思います。
ただ、過去には戻れないので。
とりあえず分かりやすく母が今出来ることは学費を準備することですね。
頑張って働きます。