下手なLIVEは我慢大会 | キャプテンネモのフィクションミステリーマガジン 日刊 ムぅー

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約50年近く生きてきて、過去の馬鹿げた
リアル話を中心に掲載していきます。

友人から見にくいと
クレームがついたので
改訂版です。




大昔(38年前)の暗い出来事を
アップします。



♪義理で行く友人のLIVEは我慢大会♪




高校生の時に同級生の
真面目君がカラオケライブに
出ると言うので、急遽、
見に行く事になった。


行きたくはないが、テストを
カンニングさせてもらった
借りもあり断れなかった。


そのライブハウスは評判が
悪いところで嫌な予感があった。


本日の出演者を見ると
フォーク、パンク、ハードロック
とジャンルがまったく違う構成
だし、来ている客を見ると出演者
の友達だけと言う感じで非常に
嫌な展開だ。



そして何より腹が立つのが
出演バンド全てが本日、
初舞台で何故かアマチュアなのに
3千円ときている。

高い。(  ̄ー ̄)ノ


最初にパンクもどきが登場し、
耳を塞ぎたくなるほどの異常な
コード弾き。
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おまけにちゃんと指でコードを
押さえていないからポツポツや
パキパキとノイズの大音量で
歯切れが悪い。
フォークの初心者なみだ。


そして、なぜか不満でも
あるのか!?
怒った顔をして!……


客にカラオケメッセージめいた
言葉を叫んでいた。


あまり、ハッキリとは覚えて
いないが確か…!?


「人に踊らされるなよ!」…とか
そういった事をぶつぶつ
言っていたような気がする。


それで盛り上っていた数少ない
客の一部が

ファイトあたふたよっあたふたよっ


踊らされていたのを記憶している。




結果オーディションは不合格
となったのだろう。


はらいせなのだろうか?
大量の打ち上げ花火爆竹を観客席の後から
投げつけて逃げ帰り、その一つは
私の後頭部に命中し、あわや
ハゲるところだった。

ドンッ メラメラ
ι(`ロ´)ノ あつあつぅ!


やれやれであるが、次が又
いけない。


出演者はフォークの真似らしき
貧乏くさい真面目高校生が昔で
言う「とっくり」ハイネック?
のセーターで出てきて南こうせつ
の真似でもしてるのだろう。


お団子おでんがどうとかあし靴下」
がどうした…と興味がない歌を


延々と歌っっていた。




それをしんみり聞いている友達
らしきオーディエンスを見て


(/(_ _) ̄;)「ぞ~っ」とした。



だが、後から考えるとこの
貧乏フォークまがいが
一番上手かった。



しかし、お通夜のような
暗い気持ちで待つ間は我慢大会
の様相をていしていた。


ぁ~あ!
( ̄(_ _) ̄;; 来なきゃ……。


やっと次の友達の真面目君の
ステージが終われば解放される
と思ったら安堵感からか終わり
まで我慢して飲まなかった
ドリンクを飲み始めた。



が……! ワインι( ̄(_ _) ̄;;ノ



アンプのセッティングが
うまくいかないのかハウリングの
嵐が俺の鼓膜を異常に揺らし、
耳の中をキーンと虫が鳴く。


( ̄(_ _) ̄;耳"" キーン キーン



リードギターがリーダーらしい
のだが、これまた異常に
歪み過ぎていて逃げ出した客も

走る人走る人走る人走る人走る人走る人走る人…「Waaa~!」

いたほどだ………。


{AE5E71BA-408C-4ECD-A66F-7DB9B48B5698:01}



俺も彼らと心を一つにして
健康の為にも逃げ出そうと
思ったのだが、そうはいかず
我慢していた。


が…初めての舞台で焦っている
のか!?

上手くセッティングができない
ようだ。


挙げ句の果てに、
ここのアンプは
イマイチだとか、
さっきのパンクが
壊したとか!…と!…。

客に聞こえるぐらいの
大きな 「小・声」 で
大アピールしはじめた。




災難は忘れた頃にやってくる
というが…! (`ロ´;)


なかなかセッティングに手間
取ったようで、そう二十分
ぐらい待ったのだろうか…!


客席は既に嵐が過ぎさった跡
のように閑散とし、
客は数人だけだ。



やれやれ…やっと始まった…!


一曲目はレインボーの
「キル・ザ・キング」と
メジャーな曲だったのだが、
ギターが歪み過ぎていて
バリバリしており耳を塞ぎたく
なる程わけわからん。
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(`(_ )´;) ……苦…帰…。


曲を知ってるはずの俺が、
今どこを聞いているのかさえも
わからないと言った、
終わりなき負のスパイラルに
陥いり、めまいはするは、
耳も麻痺している。
吐きそうだ。


おまけにギターソロは「エコー」
の掛けすぎときている。


風呂場にいるようだ。

リーダーが……
ギターソロを弾いている時の顔は
「セックス」でもしているが如く
極上の微笑で既にイッテしまって
いて危険な状態だ。


_)´;″耳″ ♪バリバリ、キーン♪


会場に来ている客の気持ちを
知らず、自分だけ気持ち
良さそうに弾いている姿が
無性に腹が立つ。

(`ロ´;)

まるで煮えたぎった風呂場に
義理でやって来た客どうしの
我慢大会状態だ。



リードギターの服装やソロを
弾く時のスタイルが
「リッチーブラックモア」を
意識しているのはわかるのだが!


横分けに「坊ちゃん刈り」
だったのも過激な一つの
スパイスとしてより一層、
吐きたくなる要因の一つに
なったと今思えば分析できる。



「今、我、思う!(  ̄ー ̄)ノ」


あのライブから無事に生還し、
以後人生に悪い影響を受け
なかった事を思うと神様に
感謝せずにはいられない。



もしかしたら、我慢強くなれた
のはこのせいかもしれない。

人生、我慢も大事。