
もうかれこれ、二十年も
前の話だが、営業の年始周りを
社内で“できる男”として有名な
上司と同行した時の話。
半日の挨拶周りが比較的
早く終わったので、ちょっと
早いお昼にする事になった。
我々はすぐ近くのスーパーで
弁当を買う事にした。
私はスーパーに行った事が
子供の頃に行ったきりで弁当
の安さに驚き、私はちょっと
多めに、弁当を購入した。
その直後、上司がそこの
ダンボールの上にある丸椅子を
2つ持ってこいと言うので
何も考えず指示どおりにした。
まだ何か購入するものがあるの
かなぁ~と思いきゃ、
”できる男“の上司はすぐ近くの
テーブルに椅子を置き、何事も
なく、椅子に座り弁当のラップを
剥がした。 ワイルドな行為だ。
「お前も早くしろ!」の声に慌てて
指示どおりにラップを剥がして
いると既に上司は早くも
食べていた。
「ここで食べるのかぁ~?」と
腑に落ちないながらも弁当を
食べる事にした。
食べながら!?
私には疑問に思う事があった。
「目の前にあるセロハンテープや
輪ゴムは何だろうな?…と」
この数分後に疑問はすぐに
わかった。
まもなく昼になる事からか、
買い物客「近所のおばさん達」が
増え、レジに集まってきた。
…が、気にせず弁当を食べていた。
ところが…いつのまにか、
我々の周りはこのおばさん達に
とり囲まれていたのだ。
おばさん達は何やらぶつぶつ
ぼやきはじめたが、人数が増える
都度声が店中に広がり、
店長らしき人がこちらに
近づきながらも後ずさり、
遠からず、近からず、遠目で
様子見をしている。
そう!我々が座っているテーブル
は買ったものをレジ袋に
入れ替える場所だったのだ。
「できる男の上司」は既に弁当を
食べ終えており、私に
こう言い放った!!
「なぜ、お前はここで
食べてるんだ…っと!」
「お客さんの迷惑だろ~とね」
私は弁当を沢山買ったのが
仇になった。焦り!、
口を「もぐもぐ」しながらも
食べかけのまま、片付けをした。
後で、この“できる男”に
あのテーブルは食べるところ
ではなかったんじゃないか?
と怒って聞いてみたが…。
何の事!?…と
最後までしらばくれていやがった。
私の世間知らずもあるが
この上司もいい歳こいて
知らなかったのだ。
いろいろな研修で精神的・
体力的に痛めつけられる体験は
してきたが、恥ずかし・
裏切り体験をしたのはこれが
最初で最後だった。
今、この人は伝説の”できる男“
として会社役員になっている。
