土鍋が「火」で一段落したので、
鉄器のほうに、着目したいと思います。
愛用の鉄鍋です。
大・中・小と3種類持っているフライパンは全て鉄製。
他のものもありますがたまに使う程度で、
煮物・汁物や炊飯は土鍋、
炒め物や揚げ物は鉄鍋。
これだけで、日々の食事作りは用が足りています。
炒めものをするときに、どうしても鉄器以外のものを使う気にならないというのは、
私が生まれ持った人間として生きるための本能の奥底に、
こびりついている感じの感覚です。
人類で初めて鉄器を使ったのは、紀元前1300年ごろの古代民族・ヒッタイトだと言われています。
21世紀現在、原材料の主なものは、地球上に存在する鉄鉱石ですが、
鉄はそもそも地球を構成する成分の一つであり、
宇宙を漂っていたさまざまなものが集まって地球ができたときに、既に含まれていました。
鉄はもともと、宇宙に存在するものだったわけです。
地球の本体でもあります。
生物の死骸から作られた「土」よりも歴史がはるかに長いのです。
宇宙から地球上に飛来する岩石で隕石(いんせき)というのがありますが、
その中で、鉄分の多いものを隕鉄(いんてつ)といいます。
発見されている古代の鉄製品のなかには、
この隕鉄を原材料として加工されたものが多くあるそうです。
古代の人たちが、隕石に含まれる鉄をどうやって発見したのか謎に包まれており、
化学と歴史のロマンを感じさせてくれます。
鉄は、宇宙にもともとあったものなのです。
宇宙という偉大な錬金術師による作品だといえます。
