メンデルスゾーンも、取り上げておきたいと思います。
1809年・ベルリンに生まれて1847年に没した作曲家・ピアニスト・オルガニストです。
ショパンと同年代。若くして没したところも同じですね。
そのころ、古くからあった古典派音楽を脱して生まれたロマン派が全盛期で、
メンデルスゾーンはその申し子のような音楽家です。
水をテーマにした曲は、無言歌集Op.53-1・岸辺にてがあります。
岸辺にたってそよ風に吹かれているような、やさしいやさしい曲です。
外国人の体格のいいピアニストさんが、やわらかいタッチで弾いてる動画を持ってきました。
そばに置かれた花束が、微笑ましいですね。
リスト・ショパン・ラヴェルやドビュッシーの曲と比べると、テクニック的には易しく、
幼児期からピアノをきちんと習っていれば、小学生で弾いてしまうような曲です。
メンデルスゾーンの曲は、ショパンやリストと比べるとそれほど知られていませんが、
小規模なやさしい曲を集めた「メンデルスゾーンの無言歌集」は、
指の強化・テクニック獲得のための単調な反復練習に飽き飽きし、
「もっと美しい曲が弾きたい」
という気持ちが出てきたピアノ学習者にすすめられる、
ひとつの選択肢として知られています。
メンデルスゾーンはとても恵まれた家庭に生まれ、
早熟で子供のころから才能を発揮したことで知られています。
「岸辺にて」を聴きながら彼の生い立ちを調べていて、
恵まれているということが、ひとつの才能のように思えてきました。
生まれ持った才能・環境・そして家族の後押しによって
湧き出てくるものを、まるで当たり前のように表現する。
苦労したり、努力して創り上げたものだけが素晴らしいんじゃないということを、
優しいメロディーに、教えてもらったと思います。
