カラスのことを書く気になった、きっかけがあります。
それは、彼らの巣を見つけたことです。
先月のことなのですが、
線路沿いの街路樹として植えられている大きなクスノキの樹上に、巣がありました。
私がよく利用するJRの駅のホームから、ちょうど見える位置にあります。
「よくぞこんな場所に、、、」
針金ハンガーを巧みに利用しているところと、
騒音と排気ガスでいっぱいの場所にあることが衝撃的で、
忘れられなくなりました。
赤丸が、巣のある場所です。外側からは見えません。
葉や枝の陰になるように、きちんと計算された作りです。
JRの電車の音や駅のアナウンス、そして首都高を通る車の騒音がすごい場所。
ここを通るとき私はいつも、耳をふさぎたくなります。
駅の改札口から細長く走る「大通公園」の起点に、彼らの巣はあります。
人の手できちんと管理されている花壇や街路樹があり、
いつも季節の花やみどりでいっぱいなのですが、
ここも実は、地中に地下鉄が走っています。
その昔、川だったところを埋め立てて作ったのだと、地元のお年寄りに教えてもらいました。
カラスが巣を利用するのは、繁殖期だけです。
今の時期、生まれてくる赤ちゃんのためだけに作られたゆりかごが、
この、針金ハンガーの入り混じった巣なのです。
息をする気にもならないと思ってしまうこの場所に作られた巣で、
新しい生命が誕生して育つなんて、最初は信じられませんでした。
次回に続きます。


