ベランダで育てている菊が満開です。
阿房宮(あぼうきゅう)という品種名で、青森県特産の食用菊です。
西洋では「エディブルフラワー」と呼ばれる花を食用とする習慣は、数は少ないですが日本にもあります。
菊は日本のエディブルフラワーの代表です。
関東以西では刺身と一緒に盛られる「つま菊」が一般的で
東の地域では、大ぶりな花びらを野菜の一種として、食卓に登場します。
こんな句があります。
蝶も来て 酢を吸う菊の 膾(なます)かな
【松尾芭蕉】
江戸時代の俳諧師・松尾芭蕉が湖上堅田(現在の滋賀県)に招かれて、
みづから茶を立て、酒をもてなされたときに出たなます(酢和え)を
「蝶も酢を吸いに来るほどだ」とおいしさを誉めたたえた、
歓待に対する挨拶吟です。
なますとは、魚肉や野菜を細く切って酢に浸したものです。
漬物と違ってさっとあえる、浸して少し置くだけで食べられるわりには日持ちもする、日本の料理です。
お正月のお節料理に入る人参と大根の細切りのなますが、もっともよく知られていますが、
菊の花のなますは見た目が華やかだし、細切りにする手間がいらなくていいので、
年末年始は何かと忙しい主婦としては、魅力的に見えますね。

