先日の結婚式、私は仕事着のスーツにブローチを一つつけただけという、
自分としては、少し控えめすぎるぐらいの服装で出席しました。
つけていったのは母から受け継いだ、銀線細工のブローチです。
高価なものではありませんが、形見分けをするときに
「これだけは大事にしてもらいたい」
と父から言われてもらったものです。
日本の古典文学に凝っていた時に知ったのですが、
日本は先史時代から「母系家族」で、その名残が平安中期頃までありました。
母が家の課長で、祖母から母、母から娘へと系譜がつがれていくのが母系家族です。
古代の日本では、西暦200年ごろに存在した邪馬台国の女王・卑弥呼が有名です。
日本ではヤマト王権の律令国家化の前後に女帝が多かった時期があったりしましたが、
平安時代になると家長権は男子に移っていき、通い婚だったのが次第に嫁取り婚に移行していきました。
それから明治維新まで女性は影の存在となりましたが、
昭和・平成・そして令和と、女性の活躍が目立ってきていますね。
日本だけに限ったことではないのでしょうけど、
一般的に女性のほうが長生きです。
人生経験を積んだ女性が、集団の中で尊敬を集めるというのは
自然なことであるかもしれません。
日本の母系社会の歴史について調べていて、
包み込む女性原理という言葉を見つけました。
どういう意味かということは、「母」をイメージしてみると感覚的に理解できるのではないかと思います。
日本の源流は、母系社会である。これはきっと、大事なことですね。
