メタセコイアの大木です。
横浜の大通り公園に2列に植えられた並木道があり、毎日大勢の人が行き来しています。
お昼に休憩しているサラリーマン、高齢の方や体の不自由な方がのんびりしている姿がよく見られるなど、
この木がつくる木陰は、人気の場所です。
人間だけではありません。スズメやハト・ムクドリ・カラスなどもここでよく見かけるし、
地面に穴を掘って行き来しているネズミも、ときどき顔を出します。
私もこの木の下が好きで、近くまで来ると必ず寄ります。
なぜここはんなに心地いいのだろうかと不思議に思っていて、
他の木が作る木陰と違って明るいからだと、ある時気が付きました。
メタセコイアの葉は細くて繊細なレースの飾りのようで、太陽の光を適度に通すので、
木陰が暗く、湿っぽくならないのです。
調べて知ったのですが、
メタセコイアは、今から6600万年前~3400万年前くらいの気候が温暖だった時期、
北半球の広い地域に存在していましたが、寒冷化のため南下して絶滅したとされていました。
古くから化石が出てきたりしていましたが、1945年中国で生きているメタセコイアが発見され、
日本にも実生の苗が入ってくるようになったそうです。
その苗が植えられて巨木となり、今の時代を生きるわたしたちに
レースのカーテンのような明るい木陰を作ってくれるようになりました。
地面まで光が届く木陰は、太古の時代にあったものをそのまま持ってきたようなものなのです。
遥かな時代、この木陰の恩恵にあずかっていたのは、どんな生き物だったのでしょう。空想が止まりません。
