3月3日はひな祭り、桃の節句とも言われていて、
お花屋さんではつぼみをつけた桃の枝をよく見かけます。
お写真の桃の枝は、同じマンションに住む奥さんから、
「安かったからたくさん買ったの。一本あげる」
ともらいました。
私と同年代の彼女は10年以上も同じマンションに住んでいますが、
ゆっくり話をしたことが一度もありません。
いつも話すのはすれ違いざまで、多いのがマンションの玄関やエレベーターの中、
最寄りスーパーで買い物中に鉢合わせしたときなどで、
お天気のこと、健康のこと、「最近忙しくって」等々の他愛無い会話を
長くてせいぜい5分程度の立ち話しか、したことがありません。
都心のマンション住まいにありがちのことかもしれませんが、
ご近所づきあいがほとんどなくて、10年以上住んでいても、未だに顔と名前が一致しない人の方が多いです。
たいていの人は共働きで、それぞれの生活サイクルが大事なので、
わずらわしいご近所づきあいはないほうが楽でいいのです。
私もずっとそう思っていました。
ですが最近少し、考えが変わりつつあります。
ご近所の人との付き合いに目を向けてみるのもいいかもしれない、
・・・と思いはじめると不思議なもので、
玄関やエレベータの中で、彼女とバッタリ会う機会が格段に増えました。
話す時間は相変わらず短くて、3分や1分、数十秒というときもありますが、
一瞬とも思える短い時間がとても大切に思えています。
桃の花のお礼がしたいのだけれど、この付き合い方じゃちょっとムリかも・・・
・・・いえ、そうとも限りません。
バッタリ会ったときは時間にすれば短いですが、
一瞬のあいだには、無限の可能性が秘められているのです。
