蘭・構造色と、自分の知識を上回る事ばかり書いてちょっと疲れたので、
身近にある平凡な花が恋しくなりました。
近所の公園の花壇に咲いているストックです。
ヨーロッパ原産のアブラナ科の花で、紫羅欄花(アラセイトウ)という和名を持っています。
本来の開花期は早春から春ですが、温暖な横浜では秋の終わりから翌年の春先まで咲いてくれる園芸種がたくさん開発され、
花壇を賑やかに彩ってくれるようになりました。
パンジーやビオラなどと並んで、冬の花壇になくてはならない花です。
粉っぽくて少し甘い香りが特徴です。
ストックの中には夜だけに強い香りを放つ、ヨルザキアラセイトウという種類もあるそうです。
取り柄は茎が太く丈夫なことと、花持ちがたいへんよくて、いつまでもきれいに咲き続けてくれること。
花壇にはもちろんですが、花束やフラワー・アレンジを作るときにもとても重宝します。
大型の切り花用ストックは、結婚式や開店祝いなど、冬の大型アレンジメントに大活躍。
太くがっしりした茎の丈夫さが買われて、アレンジメントでは土台となる骨格作りができるお花として貴重です。
大型アレンジメントを作るときは、まず最初に大型ストックを一番後ろに扇形に何本か挿して全体の形を作り、
バラや菊、蘭、カーネーション、カスミソウなどで隙間を埋めていきます。
可憐な花たちを、後ろでしっかり支える役目をしているストックは、
全体を支える一番の力持ちで、少々のことがあっても決して折れることなく、
簡単に枯れてしまったりしません。
ストックの花言葉の中に「永遠の美」というのがあります。
力強く全体を支え続けることのできる能力を持ち、
全体の一番後ろに身を置いて骨格となる役割担当が、
どこの世界にも、一人くらいはいるのではないかと思います。

