前回の続きです。
地球上のたくさんの生物が、生きていくために基準としている日照時間。
これに対する反応であるところの光周性は、人間においてはわずかにしか現れていないが、
昆虫や魚類、哺乳類などの脊椎動物にも見ることができるそうだ。
特筆すべきは、鳥類に関してである。
調べたところによると、
鳥類は脊椎動物の中で、最も洗練された光周反応を示す。
これは鳥類が持っている空を飛ぶという能力や、習性などの理由によるものである。
鳥類を短日条件から長日条件に移すと、性腺刺激ホルモンの値がその日のうちに上昇し始めることなどが、
研究によりわかっているそうだ。
鳥のなかで「渡り」を行う種類は、出発前に繁殖を終わらせていなければならない。
空を飛ぶためにいつも可能な限り身体を軽くしている彼らにとって、スピードは命をつなぐうえで大事なことで、
そのためには日照時間のわずかな違いにも、瞬時に反応する必要がある。
無駄なものは持たない、必要な行動しかとらない。
いつの瞬間も常に必要なものだけを持って生きている彼らが、
生物の中でも優れているというのがわかる気がする。
「渡り」は、鳥が行う行動の中で最も複雑なものだ。
繁殖を済ませると、渡りに先立って夜行性が高まる。
大空に舞い上がって目的地を目指すとき、
方位知るために太陽や月を利用 していることが知られている。
星の位置を利用していることも、研究により解明されたそうだ。
鳥類は、渡りの際に飛びながら眠ることさえできる。
視力がよく、紫外線を見ることができる。
いつも必要なものしかもたない彼らが、肉体的・感覚的に非常に優れており、
「人間の方が優れているのは、もしかしたら頭脳だけなんじゃないだろうか」
というのは私のあて推量だが、
当たらずといえども遠からず、だと思う。
本日は2018年8月19日、自宅から撮影した朝5時ちょっと過ぎの東の空だ。
朝焼けで、オレンジ色に染まっている。
日出時刻は5時5分だそうなので、向かって左端の赤丸のところに既に太陽が姿を現しているはずだが、
目の前のビルに隠れてしまって、見えないところが情けない。
「空を飛べば見ることができる、やってみようかな・・・」と思うのは、こんな時である。
昨年12月の冬至のときは、右端の赤丸の位置が日の出の地点だった。
1年に満たない期間でこれだけの差があることに驚かされる。
1か月後の秋分の日、日の出地点はもう少し右側に移動していることだろう。
地球が動いていることが、実感できる。
太陽の位置の変化という重要事項を、
こうやって写真を撮って比較しないと違いに気が付かない私たち人間は、
いつも太陽と月と星の位置を基準に生きている鳥たちからは、どう見えているのだろう。

