夏至と秋分の合間にて | Message

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自然から受け取ったメッセージを中心に発信していきます

8月も下旬となり、暑さのあいまにほんの少し秋の気配が感じられるようになった。

 

とはいえ、猛暑は依然として続いている。朝、ベランダから富士山を見ると

 

「今日も暑くなりますよ」

 

と、空の色が教えてくれているような気がする。

 

 

 

早朝だというのに、まるで夕日のような日差しだ。

 

・・・今日も暑いのか、とうんざりしている自分の背後で、

 

季節は既に秋に向かっていることを知っている、もっと大きな自分自身がいるのである。

 

 

まだ続くの?この暑さ、仕方ないな、冷房のスイッチはいつ入れよう、

 

送風機と扇風機もフル稼働させなくちゃ、冷蔵庫の温度もう一段階下げちゃおう、

 

氷たくさん作って、冷たい麦茶もたくさん作って

 

アイスクリームも買い置きしておこう、夕飯は冷たく冷やしたおそうめん・・・

 

なんて目先の「暑さ対策」に翻弄されているのは「小さな自分」で、

 

 

その背後にいる「大きな自分」は、

 

今、夏至と秋分の中間地点を過ぎたところであり、

 

太陽も地球も正常に運行されていて、

 

地上の暑さは、コンクリートで地面を覆ってしまったことにより、

 

土と水と緑の植物が与えてくれる恩恵に、人間たちがあやかれないだけだということを

 

よくよく知っていて、黙って見ているのだ。

 

 

宇宙の天体は正常に動いている。猛暑は人間たちがつくり出した幻想のようなものだということを、

 

私たちは、自分で気が付いてなんとかしなければならない。

 

けれど、ヒントはさまざまなところに用意されている。

 

 

その一つが、最近ベランダでたくさん咲くようになったアサガオだ。

 

 

 

アサガオは、夜の長さが一定以上にならないと開花しない性質がある。

 

夏の花の代表のようなイメージのあるアサガオが、

 

昼が長すぎると花を咲かせないことは意外と知られていない。

 

 

1年中でもっとも昼が長くなる6月中旬の夏至を過ぎて、日が少しずつ短くなり、

 

夜の長さが9時間を超えると、花芽を形成する性質がある。

 

日の長さが気温に反映されて暑さとなる時期は、少し遅れてやってくるので、

 

8月あたりの暑さの真っ最中に、アサガオの花が咲くのである。

 

 

このような性質を持つものを、短日植物という。

 

アサガオ以外にも、コスモス、イネ、菊などが、身近な短日植物として知られている。

 

ある種の短日植物が夜の長さを感じ取る能力は

 

ほんの僅かな違いも見逃すことはなく、

 

まるで精密機械のように正確であるという。

 

 

冷房や冷蔵庫に頼りっきりで、目先の暑さ対策のことで頭が一杯の人間たちとは対照的に、

 

植物たちはきわめて冷静で、はるかに大きな視点から、

 

毎年起こるようになった異常な猛暑は、根本的なところを変えることで治まっていくということを、

 

私たちに教えてくれようとしている。

 

 

・・・次回に続きます。