「鳥」のテーマが佳境に入ってきたところで、
いつも身近にいる鳥・カラスにも着目してみたい。
都会ではカラスと言えば、ゴミ置き場を荒らしている姿が浮かぶが、
昔から知能の高い生き物として知られている。
カラスの脳は他の鳥類の脳とは全く異なっていて、
学者さんたちの間では「羽をもった霊長類」と言われているそうだ。
クルミを道路に置き、人間が走らせる自動車で殻が割れると道路に出ていき、出てきた中身を食べるというのがよく知られているが、
くちばしと足の指で、公園の水道の蛇口をひねって水を飲んだり、
小枝を細工してつまようじを作り、木の穴の中にいる昆虫を取ったりする。
仲間同士は鳴き声で意思の伝達を行っている。人間を顔で識別して、一度危害を加えられた人をおぼえていて攻撃してきたり、
集団内においては、お互いに情報を伝え合っている。自分以外のカラスが何をしているのか見て、社会的な行動をすることができる。
公園の滑り台で遊ぶ姿も目撃されている。「遊ぶ」と言う行動は、知能の高い証拠だそうだ。
鳥類の脳は、わたしたち哺乳類とは全く違った構造をしている。また、多くの機能が他の動物たちとは違っているそうで、
それは、彼らの祖先が恐竜であるという理由によるものなのだが・・・
調べていて興味深かったのが、「平行進化」という言葉だ。
生物の進化に関する現象のひとつで、異なった種において、似通った方向の進化が見られる現象を指す。
平行進化をして、同じレベルの極致に達した時、
系統に関わらず、身体的特徴が似通った姿に進化することがあるという。
羽を持った霊長類であるカラスは、もしかしたらわれわれ人間と同じように進化し、
あるレベルに達した時、何となく似通った姿になるのではないだろうか。
いつもゴミ集積場で人間の食べ残しをあさっている黒い姿の彼らは、
地球上に生きる「空を飛べる同胞」を代表する生き物であるかもしれない。
