暖かくなったので、時間を見つけては近所の公園や神社に歩きに行くようになりました。
花が散って葉が出てきた桜や、コンクリートの割れ目から生えているような雑草がとても目に優しいです。
今の季節は、できることなら1日中ずっと散歩していたいですね。
ヨモギ、タンポポ、ハコベなどいくつか目に付いたのを摘んできたのですが、調べてみたら全て薬効があるものでした。
これはハコベです。誰にも見向きもされない小さな雑草ですが、その薬効は驚くべきものがあります。
戦時中のドイツで救荒作物として栽培されていたこともあるそうで、栄養豊かで日本では春の七草として親しまれています。
繁殖力にも優れているので、非常時の身近な栄養源としておぼえておく価値のある植物です。
他にもいくつか採ってきた雑草について、別ブログに載せました。
こんなことをしていて気が付いたのが、春は薬草を見つけるのにいい季節だということです。
草がまだ茂っていなくてまわりが見渡せるので、小さなものでもよく目に入るからだと思います。
そういえば、去年時間があったときは夏でした。
近所の川沿いや空き地をさんざん歩き回って、草丈の高くなった雑草を見ているうちに、
草から繊維を取り出して糸にして布を織ってみたくなったのです。
糸までできたところで止まっていますが、
古代から日本で麻布の原材料となっていた苧麻と葛、そして大麻と接するという、自分にとって大きな収穫がありました。
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春は薬草あつめ、夏は繊維採取、
というように、その季節にしかできない作業があります。
四季のある日本では、人間は季節の流れに従って仕事をするもので、
それが大自然の流れに乗っている、本来の姿だと思います。
さらに季節を問わずに言えることですが、
大地を踏みしめて自然の中を歩き回り、草や木と接することじたいが、
大自然という大きな薬効を受けられるのだと実感します。
自然の少ない環境にいるのは本来の人間の姿ではない、と言ってもいいくらいです。
日々、コンクリートの固まりの中であれこれのことに追われて過ごしていて変わってしまうものがあります。
それを正常に戻してくれる力が、木・土・風・空・川や海の水音、そしてみどりの葉に備わっていると思います。
自然の少ないところで生活していると、わかっていても休日は疲れていて出かけるのをやめてしまったりします。
近所の公園の、大きな木の下でもいいんです。
コンクリートづくめの都会で、束縛された日々を過ごしている人にとって、
大自然は、「本来の自分」を保つための、即効性のある薬のたくさん入った救急箱のようなものです。
ぎっしり詰まっているスケジュールを変更してでも、時間を取って自然の中に出かけて行けば、
仕事の遅れで失ってしまったものがあったとしても、
その何倍も、価値のあるものを受け取れるということを、
実感できると思います。
