日本水仙です。近所の川辺にずっとたくさん咲いていましたが、そろそろ盛りを過ぎました。
水仙は品種がたくさんあり、12月から4月までどれかしら開花しています。冬から春までのあいだずっと咲いている花といえます。
和風のイメージがありますが日本での歴史はそれほど古くなく、平安時代末期に中国から渡ってきたそうです。温暖な場所に定着して野生化し、今でも海沿いなどの水に近いところに群生しています。
氷の仙人・雪中花(せっちゅうか)・水辺の仙人などの別名があります。ギリシャ神話では水にうつる自分の姿に恋い焦がれる少年・ナルキッソスの話など、いずれも「水」が関連していて、
水辺の仙人という呼び名が相応しい花です。
水の惑星と呼ばれる地球において、冬のあいだ氷や雪として地球上に存在し、春になると溶けて地上や空中に現れる水がどんなに大切かということはいまさら言うまでもありませんが、
地球上で生きている私たちは誰もが、心の奥底の深いところで水の重要性を認識しています。
こうやって季節の移り変わり、草木や花、空や風など自然に着目していても「水」の存在は必ず頭の片隅にあります。川、海、沼、そして生活用水などいろいろなところに登場しながらも、
漠然としていてあまりにもとらえどころがないので、水そのものに関したことを書こうとしてもなかなか記事になりません。
少ないですが水をテーマにしたものが過去記事の中にありました。
水は地上の生物が生きていくために不可欠でありながら、ときとして脅威ともなります。季節や場所によって形を変え、
普段は無色透明で、主張することなく周囲に応じた形状・性質となり、
平らな場所ではいつも静かに、「ただ存在するだけ」です。
斜面では低いほうに流れていって、いずれは大海原にかえっていきます。
細かい水滴となって空気中を漂うこともある「水」について考えていると、
自分が出したものはいずれ自分に返って来るということがなんとなくわかる気がします。川や海はもちろん、
家庭の排水口にだって、自然に分解できないものを流せばたちまち自分に返ってきます。
どんな形で返ってきているのか?
それは自分自身に聞いてみれば、わかるのではないでしょうか。
冬から春にかけて咲く水仙は、いつも海岸沿いや川辺などで、水がきれいかどうか見張っている花だと思います。水辺の番人でもあるのです。
だからこうやって、「何か余計なものが流れていないだろうか」といつも下を向いて咲いているのです。
春になって雪や氷が解けて、水の動きが活発になってきた今、
水仙の役割は、とても責任が大きくなってきているのです。
