本日12月3日は満月です。正確に言うと翌日4日の0時47分が100%の満月だそうですが、
何という理由もなくワクワクしながら、お昼に買い物がてら入江川の様子を見に行きました。
ちょうど正午の時間帯でした。川の流れはゆっくりですが、上流から河口に向かって流れていました。
河口方面から鴨が集まってきていました。空のずいぶん高いところに、白いサギが3羽くらい飛んでいました。
帰りがけ、午後2時ぐらいに同じ流域を通ったら、流れが逆向きになっているので驚きました。
1日の中でも潮の満ち引きがあるというのは、本当のことなのですね。
話が変わりますが、入江川の河口に近いところに神社があります。一之宮神社といいます。
車道を挟んだ反対側に鳥居があって、参道に続く傾斜が急な階段を上って小高くなっているところに社殿があります。
まるでこの汽水域を見下ろすように、存在する神社です。
一之宮神社の歴史を調べると、この付近は縄文という言葉が出てくるくらいに古い時代から小高い山だったことがわかります。
かつてここは浜辺で、漁業が盛んな漁師町でした。
この神社のある小高い山は、海に出た猟師たちが目印にしている大切な場所だったそうなのです。
ゆたかな自然の恵みのある入江川の汽水域に面してこの神社があるというのは、偶然ではない気がします。
宇宙の采配によって作られている汽水域には、たくさんの微生物が生まれては消えていき、それを餌とする魚類がたくさん住んでいます。その魚類を目当てに鳥たちが集まってくるのです。
私たち人間もその一員です。汽水域のゆたかな恵みにあやかろうと古い時代からこの辺りに住み着き、神社を建ててスサノオを祭り、漁をして生活してきました。
今となっては浜辺は埋め立てられてコンクリートで覆われ、高速道路や国鉄の線路で騒音にまみれている土地ではありますが。
それでも汽水域の恵みは健在です。何しろ大きな生命エネルギー、地球の浄化に大切な場所ですから、そう簡単にはなくなりません。高速道路も線路も灰色のビルも、この土地にとってもしかしたら蚊に刺された程度のものなのかもしれません。
この土地のことを何も知らずに引っ越して来た私を含めてこの街に住む人たちも、
ささやかであってもパワーあふれる、
入江川の汽水域の自然の恵みに集まってきている一員であると思います。
--- 2017年12月 汽水域に生きる 完 ---



