《あなたの魅力を引き出し輝かせるアシスト》msearth☆Keiです◡̈*.。
フと思い出したので、書かせていただきますね。
わたしのお義父さんは、渋谷区指定無形民族文化財「代々木もちつき唄保存会」の会長さんでした。
戦後しばらくは、年末になると隣近所数軒がお米を持ち寄ってみんなでお正月用のお餅をつくという習慣が残っていて、その時に、もちつき唄が歌われていたんだそうです。
お義父さんの声はよく通って空高らかに響き渡ります。
昔ながらのお餅つき…
火を焚いて、餅米を研ぎ、五段重ねの蒸篭で蒸し上げて、臼に運ばれ、杵でねり突き上げます。
出来立てのお餅をちぎって、きな粉餅とあんこ餅を作って、みんなに振る舞います。
各地を巡っていた、ハッピ姿のお義父さんがカッコ良くて、私はお義父さんにくっ付いて行きました。
わたしは、きな粉餅係の「きな子!」
お義父さんは仲間に「天真爛漫な嫁」と紹介してくれていました。
お義父さんの息子の夫とわたしは、中学校の同級生で当時、交換日記を渡し合うのも照れているような、純真な?お付き合いをしていました。
30年以上経ってから縁あって再会し、結婚相手としてご挨拶に伺った時、お義父さんは私を中学の頃のニックネームで呼んだのでビックリ!私のことを覚えていたそうです。
子どもが居ない私たちに「中学の時に、子どもが出来ちゃっても俺は周りが何と言っても許してた」と言いました。
まぁ、それほど孫が欲しかったのでしょうが、お義父さん節で、いつでもどんな時も私たちを可愛がってくれました。
結婚の親族食事会をした時に、参加してくれた皆さんお一人おひとりに一言をいただいたのですが、お義父さんは「餅つきの唄」を渋くて伸びのある声で、カッコよく歌ってくれました。
さぁさなぁ さぁさ みなさま
うたおうじゃないか
(どっこいそーだ)
〜
〜
おまえなぁ
おまえ 百なら
わしゃ 九十九まで
ともになぁ
ともに しらがの
そりゃま はゆるまで
大好きなお義父さんは、今も天国で人を集めて飲んで歌って笑っているんだと思います。
突然、前触れも無く逝ってしまったお義父さん…
今日この日が最後とわかっていたら、とことんお酒に付き合って、夫との思い出をたくさん聴かせてもらって、お義父さんありがとうって言ったのに…
いつまでも続くと思っている大切な人との時間。
今ここ、この時を大事にしたい
大切なあなたと出逢えたことに感謝したい。
最後までお読みいただき、ありがとうございます◡̈*.。