NHKでボストン美術館のスポルディングコレクションについて考察する特集をやっていました。
スポルディング兄弟という兄弟が居まして、すごい勢いで浮世絵を収集したんですね。
ちなみに、フランク・ロイド・ライトもかなりの浮世絵の収集家でものすごい目利きだったらしく帝国ホテルの建設時などに日本滞在していた時に買いあさっていたそうです。
で、スポルディング兄弟の収集に協力していたんですって。
やっぱり一流は一流を知っているんですなぁ~。
で、この兄弟、浮世絵は光に弱いということと美術品としての素晴らしさをとてもよく知っていた。
なので光にも当てず、完璧な保存状態でそれを維持した。
その後、「絶対に展示をしないこと」という条件でボストン美術館に寄贈します。
それを守ったことで現在、当時のままの色彩を残した奇跡の浮世絵たちが存在することとなります。
それを研究することによって、当時の色へのこだわりや、技術力の高さをさらに確認できたということです。
で、去年放送されたものは喜多川歌麿の回。
今日は、葛飾北斎vs歌川広重、東洲斎写楽vs歌川国政のような盛りだくさんの回。
もう、めちゃくちゃすごいです。
震えるほど美しい~。
歌麿は、遊郭の女たちを描くのを得意としていて、普段の何気ない動作や瞬間を切り取るんですね~。
別に、脱いでるわけじゃないのにセクシー。
鏡越しの構図も多く、得意の構図だそうです。
「物思恋」の髪の生え際なんて、目に見えている細い線よりも、実はもっと薄い線も実は多用していてすごく自然に見えるように描いていたそうです。これもスポルディングコレクションの保存の良さから発見されたそうです。
で、色合いもこの画像よりももっともっと鮮やか!
着物にも紫がすごく多用されていました。
昔から庶民のあこがれの色だったようです。大昔、平安の頃からも紫って高貴な人しか身につけられない色だったようですもんね。まだその頃もそうだったのかな。
すぐ色あせてしまう、露草という染料を使っていたようです。
ただ、すごく繊細な色合いが当時は出ていたそうで、それがそのコレクションでよくわかりました。
あまりにも有名なこの版画。
北斎の力強い線。一瞬を切り取る眼。もう圧倒されるばかりです。
北斎が浮世絵の頂点を極めた北斎が70代の時に、40代だったライバル、というかこちらも乗りに乗ってる歌川広重。
彼の「東海道五十三次 大はしあたけの夕立」なんてあまりにも有名な絵ですが
繊細な線、見事な雨の描写。素晴らしいですね。
ちなみに、http://www.geidai.ac.jp/museum/exhibit/2007/collection200707/googlemaps/
ここでグーグルアースと連動して、カーソルを合わせると広重の「名所江戸百景」が見られます。
これは広重後期の大作、名所江戸百景の中のひとつ。
舞台を見終わった後の夜の街を描いたものだそうです。
もう、この夜の感じ。満月の空。
満足して、ちょっとまだ余韻を残した人々とその町の空気感がすごく伝わってくるようで、なんだかこちらまでちょっと満足したような、ちょっと名残惜しいような気分になります。
あと、写楽と歌川国政(こちらは初めて聞いたお名前でした。)もあったんですが、マサオは国政の初期の作品の方が勢いがあって写楽よりも好きでした。
両者とも、歌舞伎役者の浮世絵師だったのですが、これを見てると歌舞伎もまた見に行きたくなりました。
題材で、四代目市川海老蔵を両者とも描いていて、その絵もすごいんですがやっぱりその歌舞伎の名の重みも感じてしまいました。
海老蔵襲名披露の時に、マサオの地元にも興業にきていたのでマサオも見に行って海老蔵の「にらみ」を見ました。
この「にらみ」、目の周りの血管がブチブチ切れちゃうらしいです。それぐらい目を見開き、にらみをきかせる。
いやーかっこいい。
そして、その四代目も「にらみ」をきかせている図案でした。伝統的な大事な「にらみ」だと海老蔵さんも言っておりました。
歴史と、それがまだ息づいていることに深い感銘を受けます。
まだ、歌舞伎なんて3回ぐらいしか行ってないんですけどもっと見に行きたい~。
自由に動けたら、例の友人と行きまくるのに~。
遅ればせながら浮世絵の素晴らしさも少し触れることができ、まだまだ日本の中だけですら知らないことだらけで、世の中楽しいこと、知りたいことがいっぱいだ~!!と、なんだか嬉しくなりました。
あ~いい番組だった。
もっと見たい~。
久々に、小さい頃大好きで何回か連れていってもらった両国の大江戸博物館にも行きたくなりました♪


