勝手なことを言ってみます。
ひさびさの更新ですが、韓国ネタではありません。ごめんなさい。
イージスが漁船と衝突して、漁船を沈めてしまった件について、報道を見るにあまりにも嘘報道が多いので、確実に言えることと私の経験による憶測を書いておきます。
まず、当該漁船は適切な見張りはしていなかったと考えます。あと、海保があれほど推進しているにも拘らず、ライフジャケットの着用はしていなかったでしょう。
レーダーにしても、点けてはいたでしょうがそんな物に頼って走る漁船はいません。目で見て、危なければ避ければいいという、まあ尤もといえば尤もなスタンスが一般的ですから。
問題は護衛艦の方です。
とりあえず、「最新鋭イージス」と今回の事故は関係ありません。だって、SPYレーダーは止めてたはずですから。SPYの電波は「リアル毒電波」なので、作戦中かその想定の訓練時以外回しません。浴びると危険ですから。
二分前だ、十二分前だと、視認した時間がでていますが、その前に通常のレーダーには絶対しっかり必ず映っていたはずです。FRP船体の漁船は映りにくいというもっともらしい話がありますが、言語道断です。絶対映っていたはずです。状況がよければ魚網ブイだって映るのが常識です。
そして、衝突した時間は、私の知る限り当直員の交代時間です。これは大いに関係あると思います。
夜の10時~1時(トイチ)、1時~4時(イチヨン)、4時~6時(ヨンロク)という時間割になっていたはずで、今回の事故はイチヨンとヨンロクの交代時刻で起きたと考えられます。この場合、3時45分から次直員を起して周り、3時55分までに所定の場所に集合、現在の状況を至達の後それぞれ交代、という段取りです。
基本として<どういう体制で航海しているかといいますと
・当直士官(幹部自衛官、科長クラス)
艦の針路の決定権は、この人が持っています。今回の責任者。見張り
もしてます。
・副直士官(幹部自衛官、科長を補佐するクラス)
同上補佐。計画通り艦を走らす為、海図と格闘してる人。
・艦橋当直海曹(下士官、砲雷科員)
号令の艦内伝達、航海日誌の記帳、見張り員への指導が主な仕事。
・艦橋当番(理想は海士、しかしイマドキは若い海曹。砲雷科員)
同上補佐。
・操舵員(下士官、砲雷科員)
舵を当直士官の指示どおり動かす人。見張りもします。
・艦橋伝令(砲雷科員、海曹の場合が多い)
各見張り員とレーダー員と当直士官との連絡役。見張りもします。
・速力通信器員(下士官、砲雷科員?)
↑ここだけ配置名が違います。が、それに相当する人員の配置はあるは
ずです。艦の速力を当直士官の指示どおり機関科へ伝える人。見張りも
します?
・右見張り員(海士、砲雷科員)
左5度~右170度?が見張り範囲の人。今回のキーマンとされてます。
・左見張り員(海士、砲雷科員)
右5度~左170?度が見張り範囲の人。序列最下位、さも当然の如く次
直起しをよくさせられる。
・後部見張り員(下士官、砲雷科員)
後甲板で後ろ側を見張る人。すごくさみしい一人ぼっち。
と、いうように、つまりは「みんなで見張り」のはずなんです。
これに
・当直信号員(航海科員2名、理想は海曹と海士一名ずつ)
発光信号、旗流信号、海図を担当。便宜上見張りや艦橋のレーダー画面
の監視もする。
さらに
・当直レーダー員(船務科員、2~6名)
CICにて、レーダーをじーっと見つめ絶えず監視してるはずの人々。近づ
く目標は艦橋の当直士官へ片っ端から報告する。
・・・・と、このように一般の船舶からすれば、ものすごく絢爛豪華な布陣で走っているわけです。(一般の貨物船等は、最悪1人ですからww)
この体制で、見落としていたというにはそれ相当の理由がいるのはわかってもらえるとおもいますが、まあ、単純に「申し継ぎ」(海自では「引継ぎ、申し送り」とは言わない)がうまく行ってなかったのでしょう。考えられるハプニングとして
・見張り員に次直起しをさせていた。で、その抜けのサポートをしていなかった。(ってか、普通、上記の誰かがしっかり見張ってるいずなのですが)
・「次直起し」に失敗してもたもたしていた。
・チームとして注意散漫過ぎた。
・レーダー員熟睡。
・当直士官が相当ぼんくら。
事後の時間経過についても、艦からの報告が遅いなんて話がちらほら聞かれますが、それはとんでもない誤解のはずです。で、艦で30分何をしていたかと言いますと、これしかありません。
・溺者救助部署及び海難対処部署の発動
具体的には、搭載艇(内火艇)での救助です。内火艇を降ろすのにチームとして完成していれば、例え夜中であっても3分は掛からないでしょう。直ちに降ろしたはずです。
・・・・なんか、取り留めないですが、この体制でぶつかってしまうとはどんな理由があったにせよ情け無いの一言しか思いつきません。海幕の発表として、青灯が見えていたとかなんとかほざいてる見たいですが、そんなのは問題にならないくらい近づきすぎです。不細工な言い訳をしてないで、あったことを公表するしかないと思うよ。