子供の頃に自分を受け入れてもらうことや


落ち着ける場所があるかどうかは


ある意味では一番大事なことかもしれない



内から外へ、家庭から社会へ羽ばたいていくには


大きな翼があったほうがいい


できるだけ高く、できるだけ遠くにいくには


なるべく大きな翼があったほうがいい



家庭内の不和や強圧的な環境は


芽生えようとする小さな自由の心を


摘み取り、刈り取り、あるいは捻じ切ろうとする


自分の世界に閉じこもることが一番の安心になり


脅威に晒されない唯一の逃げ道になる



もし子供の頃に両親が毎日仲良く過ごしていたなら


もっとたくさんの笑いがそこにあったなら


違う世界が、目の前にあったかもしれない


自由に生き、自由に考え


自分らしく生き、正しくある


そんなこともできたかもしれない



もう絶対に戻ることができない


だけどいつかまともになれるんじゃないかという


妙な自分への期待と、自分なんかと卑下する繰り返し



毎日毎日馬鹿みたいに、くだらぬ問答で日が暮れる





大きな翼があったなら


生きていたいと思えたかもしれない