「俺、絶対神様に守られてるや! 1年半振りの就職先にMSCがいるんだもの」

 と、二人で納品に出ている時に言ってくれたT君。


 やっぱり、47歳での再就職。それも、家庭の都合でい1年半もの間就職していなかったとなれば、そうなのかなぁ。


 でもさ、僕にとってもT君が就職してきてくれた事は、本当に「ツイてる」ことです。


 正直言うと、高校生の時のT君の記憶って全くないんです。顔はうっすら覚えているんだけど、会話した記憶が殆どない。

 でも、T君の中には僕の印象っていくつか残っているそうです。


 そういえば、先日、同級生(僕は知らないけど)の事務所に行ったときに卒業アルバムを見せられたんだけど、「全然、変わってて、判るわけない」って思ったんだって。

 だって、数年振りに会った人も判らないくらい、身体大きくしたし、髪も薄くなったしね。


 例えば、新しい営業マンとして年下の人が入ってきたとしても、正直どう接したらいいのか判らないし、どこまで会社の事を話せばいいのかも微妙だし。

 先日の日記にも書いたとおり、年下って何となく苦手でね。心の中で揚げ足とったり、「なんだ、今の態度」って反感抱いたりしたと思うんですよ。

 でも、同級生だし。会社では僕の方が内情を十分知ってるので、あけすけに話できるのは、僕としても凄く楽。


 全く知らない人が、どんどん新規の営業をとってきたら、ただ焦るかもしれないけど(あ、僕の立場としては、今のお得意先を大事に、離さないようにしてほしいって立場を与えられてるんです)、T君がとってきて社長と打ち合わせしてるのを見ると、凄く嬉しいし、ちょっと誇らしかったりもするんですよ。

 (あまり頑張りすぎないでほしいのと、ほんのちょっぴりの焦りも含む)


 そして、何より外から見た会社の内情の印象や、僕の考えに関しての感想を聞くのがとても新鮮なんですよ。

 100%全てに賛同してくれるわけではないんです。T君から見て、「おかしい」って思うところはちゃんと「変だ」と言ってくれるので、それを真正面から受け止めて、自分の中で熟考してます。

 いろいろ不満はあるけど、やっぱり僕の今のステージ段階では、今の職場が妥当というか…。


 自分の中に、冷静なもう一人が出来上がってきました。

 正直、毎日「辞めたい」「辞めたい」「転職したい」とばかり思っていた毎日でしたが、T君の頑張りと無理を見ていると「ああ、僕はこんなに頑張れないな、無理できないな」って素になれるし、彼に「会社でMSC君が一人で働いてるのかと思ったよ」と初日に驚いてもらえたのが僕の今の自信にもなっていて、「あ、僕がこの会社の大事な部分をちゃんと支えてるんじゃん」って思えるようにもなりました。


 T君、ありがとう。


 今、「ツイてる」と感じる幾つかの出来事のうち、一番の変化は君の入社です。

 僕こそ、神様に守られてるんだって思えたよ。


 感謝。