「真実の瞬間」のすばらしさを物語る
嘘のような本当の話があります。

今では伝説となっている、
スカンジナビア航空のエピソードです。

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その朝、重要な商談に出かけるために
ストックホルムのアーランダ空港に着いた
ビジネスマンのルーディ・ピーターソンは、

あることに気が付いて愕然とした!

ホテルに航空券を忘れてきたのだ!!

コートを着るとき机の上に航空券を置いて、
コートを着てそのまま出てきてしまったのだ!!!

航空券がなければ飛行機に乗れない!

ピーターソンはその便に乗ることも、
重要な商談に出席することもあきらめ、

スカンジナビア航空のカウンターに行き、
事情を説明した。

すると意外なことに嬉しい返事が返ってきた。

「ピーターソン様、
搭乗券と仮航空券をお渡し出来ます。

航空券をお忘れになったホテル名と
お部屋番号、本日のご連絡先を教えて下さい。
あとはこちらで処理します」と言うではないか!!!

ホッとしたピーターソンが
搭乗待合室で待っている間に、
スカンジナビア航空からホテルに連絡が入り、

ホテルのボーイが机の上の航空券を見つける。
航空会社のリムジンが、航空券を空港に届ける。

便が出発する前に航空券が空港に届いた。

「ピーターソン様、航空券でございます」

スチュワーデスが笑顔で
差し出した航空券を見て

いちばん驚いたのはピーターソンだった。

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この話は、スカンジナビア航空の
伝説となっているエピソードです。

スカンジナビア航空社長ヤン・カールソン(当時)は、

「私はこの話を大変誇らしく思っている。
なぜなら、それは私が社長になってから
6年間で達成したサービス向上を示す好例だからだ」

と著書「真実の瞬間」のなかで述べています。

「真実の瞬間」にすべての決断がなされ、
問題解決に向けた行動が開始されなければ
このような画期的なサービスは提供できません。

ヤン・カールソンが言うように
最前線の従業員の決断が

ここまで見事に実行出来る組織力は
ヤン・カールソンが誇るのも無理もありません。

「真実の瞬間」は何時あなたの目の前に
現れるか分かりません。

満足や期待を超えたところに感動があるのです。