ついさっき、二階から外を眺めていた

よく晴れた土曜日の午前中…

小さな男の子を連れた父さんが網を持ちながらイチョウの大木を眺めていた

『あそこにクマゼミがいるよ。』男の子が叫ぶ

セミは声を顰めて網の動きに集中している

『網が入らないなぁ』と父さん


何か昔見たことのある風景だ


そう、暫く前に亡くなってしまった叔父さんが同じように網を持って私とセミを取っていたっけ

それはもう50年も前の記憶だ


大きな網は使いにくいんだよ、と言いながら私の手より2回り大きい網を器用に使いながらツクツクボウシを至近距離から捕獲…当時の私には取れなかった


大人の凄さを感じた夏…

あの男の子はこの夏何匹のセミを取るのだろう


そんな私はもう20年以上セミを取ってない