【悪魔を見た】 | ますやんのドラム日誌 

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Dr兼Voのますやんが、日々を綴ります

【悪魔を見た】を見ました。

韓流?と言ってしまっていいのでしょうか・・とにかく韓国の映画です。


恋人を残酷に殺された警察官が、その犯人を追いつめ、そこから凄惨な

復讐劇が始まります。一度に復讐の思いを遂げるのではなく、犯人を

生かさず殺さずのようにジワジワと苦痛を与えてゆくのですが、その復讐劇の

中、様々な人が巻き込まれて死を遂げてゆきます。最終、その復讐を遂げるのですが

その段階で、「いったい誰が悪魔なのか?」と問題提示されてゆく感じです。


身内を残酷な形で殺された人間の根源的、原始的な復讐心は十分に理解できます。

そして、それ相応の苦しみを与えた上でないと納得出来ない事もよく理解できます。

しかしいつの間にか復讐が殺人に変貌し、その行為に没頭してしまっている自分に主人公

は苦しみます。

最後に全ての復讐を終えた主人公が号泣・絶叫するシーンでは、「復讐」という自分の

“支え”を失った人間の虚無感・悲しさがよく出ていました。


賛否両論ある映画のようですが、間違いなく言えるのは「絶望の連鎖」を体感したい人

は是非お勧めという事です。

かく言う私も“その系列”の人間ですので、入り込みました。

すぐにまた見るのはちょいと辛いけど(笑笑) 定期的に見る映画になりそうです。

全編に流れる、もの悲しい音楽も素晴らしいです。


前にもここで書いた「悪人」に、雰囲気が似ています。


それにしても韓流。見直しました。

嫁さんが6年前に放送された「ぶどう畑のあの男」という韓流TVドラマにはまり

全8巻を購入!(笑) しかし、面白いのです。

結局、私もはまり、家族で夕食取りながら見ています(笑)


韓流をベタなラブストーリーで甘ったるい、と言う人も多いです。私もそう思って

いました。「昔の日本のTVドラマ」みたいという人もいます。

しかし、たぶん。。彼らは「ストレート」なのではないでしょうか。

変にジャブやフックを入れる今の日本の下らないドラマよりも、はるかに、人間的で

感情移入しやすくなっています。そんな根源的・原始的な手法が今回の「悪魔」にも

言えていると思います。


民族の違いなのかな。


とにかく面白かった!



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