人の家やのにくつろいで飲んでると、また酔いがまわり始めた。
コイツには調子が狂う。
「何かあったやろ?」
「んーーーーーー」
「言いたくなかったら別に良いけど」
「彼女と、微妙やねん」
「そーなん」
「ふられるかもしれんねん…」
「何か言われたん?」
「何もない…ねん…けど…なんとなく…今までとちゃうねん…」
「雰囲気で?」
「雰囲気で」
「あんな…」
「うん?」
「1人ちゃうねん」
「何が?」
「付き合ってんのが」
「誰と?」
「彼女と」
「は?」
「俺が、浮気相手やねんて」
「はぁ!?」
つまり。
元々、彼氏がおる人と付き合ってる。
自分は2番目でもええと思ってたけど、段々苦しくなってきた。
分かっとっても、他の男の気配がするんは辛い。
ほんで最近、態度がよそよそしくなっとるし、会える回数も減ってきた。
てことやねん。
女々しいな。
って心ん中で突っ込んでんねやろな。
俺ってしゃーない奴。
いつも報われへん相手を好きになってまう。
(またか………)
辛い恋ならやめてまえばええのにって、自分でも思う。
ぐらぐら考える内に眠ってしまった。
体に毛布をかけてくれて、枕と水を置いてくれた。
ほんまは優しい奴やねん。
翌朝、物音で目覚めた。
朝食の準備をしているところへ、ぼんやりと動き出す。
「はよ」
「んー、食べる?」
何気ない朝の会話。
昨夜とは違う空気。
「仕事は?」
「午後から」
「シャワーする?」
「んー、一旦、帰るからええわ」
「そー」
何故か向かい合って摂る朝食。