助手席に乗ってる愛しい人が、寝てる、多分。
キレイな顔。
赤信号で止まったら、そっと近付いて…キスをした瞬間に目を開けた。
ちょっとびっくりした顔を横目に、青信号を確認して発進する。
照れてる顔を窓ガラス越しに確認。
可愛いな。
空いてる左手を、照れてる右手に伸ばす。
びくんとしたその手を引き寄せて、甲にそっと口付ける。
ちゅ…
また照れてるのが横目に見えた。
「ぷ…」
「何やねん、笑うなや」
「別に~」
「何やねん、もぉ~」
「寝てたら?」
「寝てへんわ」
「寝てたじゃん」
「目閉じとっただけや」
「ふーん、気付いてたのにされるがままだったんだ…」
「ちっ、ちゃうわアホお前、そんなことあるか!」
「そーゆーことじゃん…したかったんだ」
「そ、そんなん言うてへんやん!
だ、だいたいお前やないか、その、やらしいこと考えやがって」
「うん、あたしは常に思ってるから」
「そんなん言うて、ええんか?後で、知らんで?」
「何が?何するの?分かんないから言ってよ」
「言えるようなことだけで、ええんか?」
(この人には、敵わない)
「…やだ」
耳元に息を感じる。
「後で、カラダで教えたる」
「…あ、後で?」
「嫌や言うてもやめへんからな?
何や?ここでシて欲しいんか?」
「…やだ、やだやだやだ」
「ほな、期待しとき」