パンデミックの午後 その⑦ | 俳茶居

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パンデミックの午後 その⑦

頑張ろう東京 

新型コロナウイルス感染第2波に備えよう

 

 

新型コロナウイルスのワクチンや特効薬は、現状では無い。感染した場合、死に至る危険は拭われない。2020年7月4日現在世界では52万人以上、日本では990人(クルーズ船含む)が亡くなっている。私達が取っている対策は、自粛と自衛。手洗い、マスク、ソーシャルディスタンスが中心だ。そんな中、東京も大方の自粛要請が解かれ、商業地域や歓楽街に出かけた人達が増え感染者が大きく増えた。クラスターが発生した所を集中的に検査するのは当然だが、更に前に進めて戦略的に検査をすることが大切だと考える。

Jリーグは74日(土)より開催するが、2週間に一度、選手や審判、チーム関係者合わせて約2400人を検査し試合に臨む。この方法は現状理にかなった方法だと思う。誰もマスクをしてプレーする姿など望まない。選手や審判は感染していないことが証明されて試合に臨む事が出来るのである。

その方法を他の組織や集団に戦略的に行う事が出来るのではないかと考える。優先度の高さでは、医療関係者。医療関係者の定期的な検査が出来れば、病院の安全度は高くなる。新たに予想される第2波への備えも進む。スーパーマーケットやコンビニ等密集が予想される施設で働く人たちへの定期検査は出来ないものか。

そして学校へ通う生徒、先生など教育関係者の定期検査を実施することで、社会の安心を増やすことが出来るのではないか。3月に学校を一斉休業とした国の策は、合理性に欠いていたのではないか。国民への注意喚起として効果はあったが、生徒たちの潜在的感染者は計られていなかったのではないか。そのあおりが、新学期になった今、更に厳しい環境と向き合うこととなり、従来の学校運営には程遠い。検査を定期的にすべきと考える。一クラス全員の唾液を纏め一度の検査で簡便化する方法もある。(反応があれば個別検査とする。)東京都の小・中学生を例に取れば、総数約81万人、クラス数約27000クラス(一クラス平均28人)。子供たちが元気に学び、運動し、遊ぶ姿が取り戻せたらと切に願うものである。

厚労省616日発表の抗体検査陽性率は、東京0.1%(大阪は0.17%)となっている。見方によれば、ほとんどの人が感染していないと言う事だ。(アメリカ、ニューヨーク市では今年4月時点で約20%が抗体検査陽性)

202072日、3日、4日と東京では感染者が107人、124人、131人と3日連続で100人を超えた。新たな感染者増加に怯えるだけではだめである。明日は都知事選挙。新型コロナ感染禍に正面から立ち向かう候補者を知事に迎えたい。

                        202074日   俳茶居