年末に、母の面会に行った時のことです。


母の衣服は全部、母の個室には置いていません。


認知症の母が、家に帰りたくなるたびに、洋服入れから放りだして持ち歩くからです。


他の場所に置いて、着替えのたびに職員さんがそこから母の部屋に持っていきます。


どのみち、服の選び方を忘れた母なのです。


職員さんたちがやりやすいようにしてくれればいいことです。


ただ、今回は冬の靴下を持って行ったので、ついでに見せてもらうことにしました。


母の荷物一式は、施設の別の場所の大きなクローゼットに入れてありました。


お母さん いらない夏服とか、邪魔な物は持って帰って母の家に置くか処分しますよ。


おひつじ座 いえ、このままでいいですー。大丈夫です。

靴下は、名前ありますね。ここに入れて下さい。



私と職員さんが話している横を、パートの女性の方が大きなモップで廊下を掃除されています。


そこへ、ふらふらと私を探して母がやって来ました。



おばあちゃん あんた、ここにおったんか‼️  もっとはしっこに寄りなさい‼️  掃除してはるのに邪魔になるやろ‼️  ほんまに、いい歳して気がつかん‼️


お母さん あ、はいはい。ごめん、すみません。



私には、昔からのいつもの母です。


姉が、今でも震えあがる母です。


そして、職員さんが、そんな母をみて思いっきり引いています。


ちょうど、吉本新喜劇の未知やすえさんのギャグの時の若手芸人のようになっています。


「脳みそ割って、チューチューしたろか‼️」って

言い放った時の…あれです。(関西の人しか、わからんかなぁ。)



おひつじ座 あ…、やっぱり、母親なんですね。


後で、小さな声で言ってため息をつかれました。



でも、母はまだ、娘と職員さんの区別がつくということですね。


私はそんな母をみて、少し安心しました。


特養では、寝たきりの利用者さんがほとんどの中で、母のような動ける利用者は大変でしょう。


「頑張って、できるだけおとなしくしてね。」


そんな願いをする勝手な、そしていい歳をした娘のおかんちゃんでありました。