2018/8/13 午後編
小屋浦へボランティアに行った。午後から町を歩き取材をした。
最初見たときは、ほぼテレビで見た災害映像そのまま、いやそれ以上で驚いた。
物は壊され、辺り一面土砂に覆われていた。川の歩道が壊され、道に溜まった土砂が端に寄せられている状態で道もまだ凸凹していて安定していなかった。
家の様子を見にきた方に話を聞くと、3日前に(8/10)にやっと重機が入った。
それまでは、熱中症や夕立と戦いながらボランティアの人たちが手伝ってくれた。
「ここは両親の家で、全壊だ。今は、避難所で暮らす両親のためにまだ埋まっている思い出のものを探しているところだ」と。
そして、
「仮住宅が決まったが、街を出ることに抵抗がある」と。
もう一人、小学校に子供を預けて夫と作業しているお母さんに出会った。
お母さんは、
「近所付き合いが良く、近所の人が子供の顔と名前を覚えてくれて助けてくれる。子供たちもこの町が好きで家が半壊しても離れられない」と言っていた。
僕は、災害に巻き込まれればすぐ街を出るがこの街の人たちは支える、支えられるという関係があり地域の固い絆を感じた。
予想外の事態に何もかも始めてでどうしたらいいかわからないという声が多かった。
ボランティアが足りない、重機が足りないで作業が思い通りにいかない。
だが、もう一度この町に安全に暮らしたいと一歩を踏み出していることは、
真っ直ぐ伸びた背中から伝わってきた。